五行大義

五行大義

隋の蕭吉が五行思想の諸説を集成した『五行大義』全五巻について、土御門文書編纂所による原文翻刻・句読・訓読・現代語訳を公開します。

土御門文書編纂所による公開校訂版です。元禄十二年刊本の画像を底本とし、原文翻刻、独自句読、独自訓読、独自現代語訳を分離して公開します。

自家翻刻・訓読・現代語訳

公開版 gogyo-taigi-20260818-g4-v2・全964単位・8 / 49頁

GT-100084・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

以三月成一時故言三三參行四四相扶天地人謂之三才是爲三者物生之常數因而各生三本三而末九所以十二元命苞言數成於三故合於三三月陽極於九故一時九十日也支象於月十二月爲一歲也此辨通數別數者支數則子數九丑八寅七卯六辰五巳四

句読本文校了

以三月成一時。故言三三參行。四四相扶。天地人謂之三才。是爲三者。物生之常數。因而各生三。本三而末九。所以十二。元命苞言。數成於三。故合於三。三月。陽極於九。故一時九十日也。支象於月。十二月爲一歲也。此辨通數。別數者。支數。則子數九。丑八。寅七。卯六。辰五。巳四。

訓読校了

三月を以て一時を成す。故に三三參行し、四四相扶くと言ふ。天地人を三才と謂ふ。是の三は物生の常數にして、因りて各おの三を生ず。本は三にして末は九、所以に十二なり。『元命苞』に言ふ、數は三に成る故に三に合す。三月に陽は九に極まる。故に一時は九十日なり。支は月を象り、十二月を一歲と爲す。此れ通數を辨ず。別數とは支の數なり。則ち子は九、丑は八、寅は七、卯は六、辰は五、巳は四。

現代語訳校了

三か月で一季を成すため、先の言葉は、三か月ずつが組になって進み、四季が互いに支え合うことをいう。天・地・人を三才といい、この三は物が生じる基本数である。三才がそれぞれ三を生じるので、本の三と末の九を合わせて十二となる。『元命苞』は、数は三で完成するので三と結び、三か月には陽数が九に極まるため一季は九十日になる、と説く。支は月を象徴し、十二月で一年を成す。ここまでが通数である。別数で十二支を数えると、子は九、丑は八、寅は七、卯は六、辰は五、巳は四である。

GT-100085・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

午九未八申七酉六戌五亥四太玄經云子午九者陽起於子訖於午陰起於午訖於子故子午對衝而陰陽二氣之所起也寅爲陽始申爲陰始從所起而左數至所始而定數故自子數至申數九自午數至寅亦九所以子午九也丑未爲對衝自丑數至申數八

句読本文校了

午九。未八。申七。酉六。戌五。亥四。太玄經云。子午九者。陽起於子。訖於午。陰起於午。訖於子。故子午對衝。而陰陽二氣之所起也。寅爲陽始。申爲陰始。從所起而左數。至所始而定數。故自子數至申。數九。自午數至寅。亦九。所以子午九也。丑未爲對衝。自丑數至申。數八。

訓読校了

午は九、未は八、申は七、酉は六、戌は五、亥は四。『太玄經』に云ふ、子午が九なるは、陽は子に起こり午に訖り、陰は午に起こり子に訖る。故に子午は對衝して陰陽二氣の起こる所なり。寅は陽の始め、申は陰の始め。起こる所より左に數へ、始まる所に至りて數を定む。故に子より申まで數九、午より寅までも亦た九。所以に子午は九なり。丑未は對衝し、丑より申まで數八。

現代語訳校了

残る十二支の数は、午が九、未が八、申が七、酉が六、戌が五、亥が四である。『太玄経』によれば、陽は子に起こって午に終わり、陰は午に起こって子に終わるため、対冲する子と午は陰陽二気の起点となる。寅は陽の始まり、申は陰の始まりである。子から左回りに申まで数えると九、午から左回りに寅まで数えても九となるため、子と午の数はともに九である。丑と未も対冲し、丑から申まで数えると八となる。

GT-100086・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

自未數至寅亦八所以丑未八也寅申爲對衝自寅數至申數七自申數至寅亦七所以寅申七也卯酉爲對衝自卯數至申數六自酉數至寅亦六所以卯酉六也辰戌爲對衝自辰數至申數五自戌數至寅亦五所以辰戌五也巳亥爲對衝自巳數至申數四自亥數至寅

句読本文校了

自未數至寅。亦八。所以丑未八也。寅申爲對衝。自寅數至申。數七。自申數至寅。亦七。所以寅申七也。卯酉爲對衝。自卯數至申。數六。自酉數至寅。亦六。所以卯酉六也。辰戌爲對衝。自辰數至申。數五。自戌數至寅。亦五。所以辰戌五也。巳亥爲對衝。自巳數至申。數四。自亥數至寅。

訓読校了

未より寅までも亦た八。故に丑未は八なり。寅申は對衝し、寅より申まで數七、申より寅までも七。故に寅申は七。卯酉は對衝し、卯より申まで數六、酉より寅までも六。故に卯酉は六。辰戌は對衝し、辰より申まで數五、戌より寅までも五。故に辰戌は五。巳亥は對衝し、巳より申まで數四、亥より寅までも、

現代語訳校了

未から寅まで数えても八となるため、丑と未の数はともに八である。寅と申は対冲し、寅から申まで数えると七、申から寅まで数えても七となるため、寅と申の数はともに七である。卯と酉は対冲し、卯から申まで数えると六、酉から寅まで数えても六となるため、卯と酉の数はともに六である。辰と戌は対冲し、辰から申まで数えると五、戌から寅まで数えても五となるため、辰と戌の数はともに五である。巳と亥は対冲し、巳から申まで数えると四、亥から寅まで数える場合も、

GT-100087・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

亦四所以巳亥四也又云陽數極於九子午爲天地之經故取陽之極數自丑未已下各減一從八至四理自可知干數者甲九乙八丙七丁六戊五己九庚八辛七壬六癸五太玄經云甲己九者甲起甲子從子故九己爲甲配故與甲俱九乙起乙丑從丑故八乙配於庚

句読本文校了

亦四。所以巳亥四也。又云、陽數極於九。子午爲天地之經、故取陽之極數。自丑未已下、各減一。從八至四、理自可知。干數者、甲九、乙八、丙七、丁六、戊五、己九、庚八、辛七、壬六、癸五。太玄經云、甲己九者、甲起甲子、從子故九。己爲甲配、故與甲俱九。乙起乙丑、從丑故八。乙配於庚。

訓読校了

亦た四。故に巳亥は四なり。又た云ふ、陽數は九に極まり、子午は天地の經なれば、陽の極數を取る。丑未より已下、各おの一を減じ、八より四に至る。理は自ら知るべし。干の數は、甲九、乙八、丙七、丁六、戊五、己九、庚八、辛七、壬六、癸五。『太玄經』に云ふ、甲己が九なるは、甲は甲子に起こり、子に從ふ故に九。己は甲の配なれば、甲と俱に九。乙は乙丑に起こり、丑に從ふ故に八。乙は庚に配し、

現代語訳校了

四となる。したがって、巳と亥の数はともに四である。また陽数は九で極まり、子・午は天地の縦軸なので最大の九を取る。丑・未以下の各組は一ずつ減り、八から四までとなる。その理は明らかである。十干の数は、甲・己が九、乙・庚が八、丙・辛が七、丁・壬が六、戊・癸が五である。『太玄経』によれば、甲は甲子から始まって子の九に従い、己は甲と組むので九となる。乙は乙丑から始まって丑の八に従い、庚と組む。

GT-100088・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

與庚俱八丙起丙寅從寅故七辛配於丙與丙俱七丁起丁卯從卯故六丁配於壬與壬俱六戊起戊辰從辰故五癸配於戊與戊俱五支有十二以對衝同數故自九至四干唯有十以配合同數故自九至五又云支從地故數畢於陰以四偶也干從天故數畢於陽

句読本文校了

與庚俱八。丙起丙寅。從寅故七。辛配於丙。與丙俱七。丁起丁卯。從卯故六。丁配於壬。與壬俱六。戊起戊辰。從辰故五。癸配於戊。與戊俱五。支有十二。以對衝同數。故自九至四。干唯有十。以配合同數。故自九至五。又云。支從地。故數畢於陰。以四偶也。干從天。故數畢於陽。

訓読校了

庚と俱に八。丙は丙寅に起こり寅に從ふ故に七。辛は丙に配して丙と俱に七。丁は丁卯に起こり卯に從ふ故に六。丁は壬に配して壬と俱に六。戊は戊辰に起こり辰に從ふ故に五。癸は戊に配して戊と俱に五。支は十二有り、對衝を以て同數なれば九より四に至る。干は唯だ十有り、配合を以て同數なれば九より五に至る。又た云ふ、支は地に從ふ故に數は陰に畢り、四を以て偶とす。干は天に從ふ故に數は陽に畢り、

現代語訳校了

乙は庚と配合するため、庚も乙と同じ八となる。丙は丙寅に起こって寅の数に従うため七、辛は丙と配合するため七となる。丁は丁卯に起こって卯の数に従うため六、壬は丁と配合するため六となる。戊は戊辰に起こって辰の数に従うため五、癸は戊と配合するため五となる。十二支は、子午九・丑未八・寅申七・卯酉六・辰戌五・巳亥四と、対冲する二支が同じ数を取るため、九から四までとなる。十干は、甲己九・乙庚八・丙辛七・丁壬六・戊癸五と、配合する二干が同じ数を取るため、九から五までとなる。支は地に従う陰なので、陰の偶数四で終わる。干は天に従う陽なので、陽の奇数で終わり、

氣の盛衰・第四論納音數

第1冊 第25画像を開く(新しいタブ)
GT-100089・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

以五奇也五則止於五氣四則極於四時上不過九者陽之極數也五行及支干之數相則倍之王則十而倍之休則如本囚死半之以此四而孳數乃無極此竝從氣增減氣盛則多氣衰則少也第四論納音數納音數者謂人本命所屬之音也音卽宮商角徴羽也納者

句読本文校了

以五奇也。五則止於五氣。四則極於四時。上不過九者、陽之極數也。五行及支干之數、相則倍之。王則十而倍之。休則如本。囚死半之。以此四而孳、數乃無極。此竝從氣增減。氣盛則多、氣衰則少也。第四、論納音數。納音數者、謂人本命所屬之音也。音卽宮商角徴羽也。納者、

訓読校了

五を以て奇とす。五は五氣に止まり、四は四時に極まる。上は九を過ぎざるは、陽の極數なればなり。五行及び支干の數は、相ならば則ち之を倍し、王ならば則ち十して、而して之を倍し、休ならば則ち本の如く、囚・死ならば之を半ばにす。此の四を以て孳せば、數は乃ち極まり無し。此れ竝びに氣に從ひて增減し、氣盛んなれば多く、氣衰へれば少きなり。第四、納音の數を論ず。納音の數とは、人の本命に屬する所の音を謂ふ。音は卽ち宮・商・角・徴・羽なり。納とは、

現代語訳校了

五を奇数とする。五は五気で止まり、四は四時で極まる。上限が九を超えないのは、九が陽の極数だからである。五行と支干の数は、相の状態なら二倍、王(旺)の状態なら十倍したうえでさらに二倍、すなわち二十倍、休なら元の数、囚または死なら半分にする。この四通りによって数を増やしていけば限りがない。これらはすべて気に従って増減し、気が盛んな時は多く、衰える時は少ない。第四段は納音数を論じる。納音数とは人の本命が属する音であり、宮・商・角・徴・羽である。「納」とは、

GT-100090・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

取此音以調姓所屬也樂緯云孔子曰丘吹律定姓一言得土曰宮三言得火曰徵五言得水曰羽七言得金曰商九言得木曰角此并是陽數凡五行有生數壯數老數三種木生數三壯數八老數九火生數二壯數七老數三土生數五壯數十老數一金生數四壯數九

句読本文校了

取此音。以調姓所屬也。樂緯云。孔子曰。丘吹律定姓一言得土曰宮。三言得火曰徵。五言得水曰羽。七言得金曰商。九言得木曰角。此并是陽數。凡五行有生數。壯數。老數三種。木。生數三。壯數八。老數九。火。生數二。壯數七。老數三。土。生數五。壯數十。老數一。金。生數四。壯數九。

訓読校了

此の音を取りて姓の屬する所を調ふるなり。『樂緯』に云ふ、孔子曰はく、「丘、律を吹きて姓を定む。一言にして土を得るを宮と曰ひ、三言にして火を得るを徵と曰ひ、五言にして水を得るを羽と曰ひ、七言にして金を得るを商と曰ひ、九言にして木を得るを角と曰ふ」と。此れ竝びに陽數なり。凡そ五行には生數・壯數・老數の三種有り。木は生數三、壯數八、老數九。火は生數二、壯數七、老數三。土は生數五、壯數十、老數一。金は生數四、壯數九、

現代語訳校了

「納」とは、この音を取って姓の所属を調べることである。『楽緯』で孔子は「律管を吹いて姓を定め、一言で土を得れば宮、三言で火なら徴、五言で水なら羽、七言で金なら商、九言で木なら角とする」と述べる。これはすべて陽数である。五行には生数・壮数・老数の三種がある。木は三・八・九、火は二・七・三、土は五・十・一、金は生数四・壮数九である。

GT-100091・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

老數七水生數一壯數六老數五管輅云土老數一者土爲萬物之主一切歸之所以一也三才交而人理具火之爲德取三才之義故老數三水上應五星下同五藏故水老數五金配七曜故金老數七木在天爲九星在地爲九州在人爲九竅故木老數九先生數次壯數

句読本文校了

老數七。水。生數一。壯數六。老數五。管輅云。土老數一者。土爲萬物之主。一切歸之。所以一也。三才交而人理具。火之爲德。取三才之義。故老數三。水。上應五星。下同五藏。故水老數五。金配七曜。故金老數七。木。在天爲九星。在地爲九州。在人爲九竅。故木老數九。先生數。次壯數。

訓読校了

老數七。水は生數一、壯數六、老數五。管輅云ふ、土の老數が一なるは、土は萬物の主にして一切これに歸す。故に一なり。三才交はりて人理具はる。火の德は三才の義を取る故に老數三。水は上、五星に應じ、下、五藏に同じき故に老數五。金は七曜に配する故に老數七。木は天に在りて九星、地に在りて九州、人に在りて九竅なれば、老數九。先づ生數、次に壯數、

現代語訳校了

金の老数は七である。水は生数一・壮数六・老数五である。管輅によれば、土の老数一は土が万物の主で全てが土に帰るためである。火の老数三は三才が交わって人理が備わること、水の五は五星・五臓、金の七は七曜、木の九は天の九星・地の九州・人の九竅への対応による。順序はまず生数、次に壮数、

GT-100092・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

後老數納音論其本命故以終數言之此釋猶爲未盡夫萬物皆稟五常之氣化合而生物生之後必至成壯成壯之後必有衰老故有三種義爲人之道自壯及老莫不本乎禮義而以立身然存禮義者靡不有初鮮克有終今既論納音人之所屬非人莫能行其禮義

句読本文校了

後老數。納音論其本命。故以終數言之。此釋猶爲未盡。夫萬物皆稟五常之氣。化合而生。物生之後。必至成壯。成壯之後。必有衰老。故有三種義。爲人之道。自壯及老。莫不本乎禮義。而以立身。然存禮義者。靡不有初。鮮克有終。今既論納音人之所屬。非人莫能行其禮義。

訓読校了

後に老數なり。納音は其の本命を論ずる故に終數を以てこれを言ふ。此の釋、猶ほ未だ盡くさず。夫れ萬物は皆、五常の氣を稟け、化合して生ず。物生じたる後、必ず成壯に至り、成壯の後、必ず衰老有り。故に三種の義有り。人の道は壯より老に及ぶまで禮義に本づきて身を立てざるは莫し。然れども禮義を存する者は初め有らざるは靡けれど、克く終り有るは鮮し。今既に納音の人に屬する所を論ず。人に非ざれば其の禮義を行ふ能はず。

現代語訳校了

納音は人の本命を論じるため、終わりの段階を表す老数によって説く。しかし、この説明だけではまだ尽くされていない。万物はすべて五常の気を受け、変化し合わさって生じる。生じた後は必ず壮盛となり、その後には必ず衰老があるので、生数・壮数・老数という三種の意味がある。人の道は壮年から老年に至るまで、すべて礼義に基づいて身を立てる。しかし礼義を保つ者は、始めがないことはないが、最後まで全うできる者は少ない。ここでは納音が人の所属を論じており、その礼義を実践できるのは人だけである。

GT-100093・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

故以終老之數禮義明之一言得土者土以含弘德厚位高爲君君爲民主主則無二唱始之言故數一也三言得火者火既主禮孝敬爲先不敢弃所生之德故其數三從木數也水居陰位人臣之道土能制水如君制臣縱之則行壅之則止水不自專故從土數五也

句読本文校了

故以終老之數。禮義明之。一言得土者。土以含弘德厚。位高爲君。君爲民主。主則無二。唱始之言。故數一也。三言得火者。火既主禮。孝敬爲先。不敢弃所生之德。故其數三。從木數也。水居陰位。人臣之道。土能制水。如君制臣。縱之則行。壅之則止。水不自專。故從土數五也。

訓読校了

故に終老の數を以て禮義これを明らかにす。一言にして土を得るは、土は含弘德厚く、位高くして君と爲る。君は民の主、主には二無し。始めを唱ふる言なれば數一。三言にして火を得るは、火は禮を主り、孝敬を先とし、生ずる所の德を弃つるを敢へてせず。故に數三、木の數に從ふ。水は陰位に居り、人臣の道なり。土は水を制すること、君が臣を制するが如し。これを縱せば行き、これを壅げば止まる。水は自ら專らにせず。故に土の數五に從ふ。

現代語訳校了

そこで終老の数を礼義によって明らかにする。一言で土を得るのは、土が広く厚い徳を備え、位が高く君となり、君は民の主で二人なく、始めを主唱するため数一とする。三言で火を得るのは、火が礼を司り孝敬を第一とし、自らを生んだ木の徳を捨てないため木の数三に従う。水は陰位の臣下の道で、土が水を制するのは君主が臣下を制するのと同じである。放てば流れ、塞げば止まり、自ら専断しないため土の数五に従う。

GT-100094・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

金既主義義是夫妻之道妻無自專有從夫之義火爲金夫故用火數七也木主仁孝金能尅木宗廟之象式經云金爲骸骨木爲棺槨此明金木爲鬼神之事以敬事故木從金數故數九也一示君德二順父母三表臣節四敬從夫五事鬼神此則禮義備而人事畢矣

句読本文校了

金既主義。義是夫妻之道。妻無自專。有從夫之義。火爲金夫。故用火數七也。木主仁孝。金能尅木。宗廟之象。式經云。金爲骸骨。木爲棺槨。此明金木爲鬼神之事。以敬事。故木從金數。故數九也。一示君德。二順父母。三表臣節。四敬從夫。五事鬼神。此則禮義備。而人事畢矣。

訓読校了

金は既に義を主る。義は夫妻の道にして、妻は自ら專らにすること無く夫に從ふ義有り。火は金の夫なれば火の數七を用ふ。木は仁孝を主り、金は能く木に尅つ。宗廟の象なり。『式經』に云ふ、金は骸骨、木は棺槨と爲る。此れ金木が鬼神の事を爲すことを明らかにし、敬ひて事ふ。故に木は金の數に從ひ、數九なり。一は君德を示し、二は父母に順ひ、三は臣節を表し、四は夫に從ふを敬ひ、五は鬼神に事ふ。此れ則ち禮義備はりて人事畢る。

現代語訳校了

金は義を司り、義は夫婦の道に当たるという。妻は夫に従う義があり、火を金の夫とするため火の老数七を用いる。木は仁孝を司り、金が木に剋つ関係を宗廟の象とする。『式経』の金は骸骨、木は棺槨という説から、金木は鬼神を敬い祀る事に関係するので、木は金の数九に従う。一は君徳、二は父母への順、三は臣節、四は夫への従順、五は鬼神への奉仕を示し、礼義と人事が完結する。

GT-100095・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

故納音數用之納音者子午屬庚震卦所直日辰也丑未屬辛巽卦所直日辰也寅申屬戊坎卦所直日辰也卯酉屬己離卦所直日辰也辰戌屬丙艮卦所直日辰也巳亥屬丁兌卦所直日辰也一言得土者本命庚子子屬於庚數之一言便以得之是也三言得火者

句読本文校了

故納音數用之。納音者、子午屬庚、震卦所直日辰也。丑未屬辛、巽卦所直日辰也。寅申屬戊、坎卦所直日辰也。卯酉屬己、離卦所直日辰也。辰戌屬丙、艮卦所直日辰也。巳亥屬丁、兌卦所直日辰也。一言得土者、本命庚子。子屬於庚、數之、一言便以得之、是也。三言得火者、

訓読校了

故に納音の數はこれを用ふ。納音とは、子午は庚に屬し、震卦の直する所の日辰なり。丑未は辛に屬し、巽卦の直する所の日辰なり。寅申は戊に屬し、坎卦の直する所の日辰なり。卯酉は己に屬し、離卦の直する所の日辰なり。辰戌は丙に屬し、艮卦の直する所の日辰なり。巳亥は丁に屬し、兌卦の直する所の日辰なり。一言にして土を得る者は、本命庚子なり。子は庚に屬し、これを數ふれば、一言にして便ちこれを得る、是れなり。三言にして火を得る者は、

現代語訳校了

このため納音数には、礼義を表す一・三・五・七・九の老数を用いる。納音における支・干・卦の配当は、子・午が庚に属して震卦の担当する日辰、丑・未が辛に属して巽卦の担当する日辰、寅・申が戊に属して坎卦の担当する日辰、卯・酉が己に属して離卦の担当する日辰、辰・戌が丙に属して艮卦の担当する日辰、巳・亥が丁に属して兌卦の担当する日辰である。一言で土を得る例は本命庚子であり、子は庚に属するため、庚から数えれば一つ目で土を得る。三言で火を得る例は、

GT-100096・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

本命丙寅寅屬於戊從丙數至戊凡三是也五言得水者本命壬戌戌屬於丙從壬數至丙凡五是也七言得金者本命壬申屬於戊從壬數至戊凡七是也九言得木者本命己巳巳屬於丁從己數至丁凡九是也六十甲子例皆如是支屬八卦爲納音者皆以次而取對衝

句読本文校了

本命丙寅。寅屬於戊。從丙數至戊。凡三是也。五言得水者。本命壬戌。戌屬於丙。從壬數至丙。凡五是也。七言得金者。本命壬申。屬於戊。從壬數至戊。凡七是也。九言得木者。本命己巳。巳屬於丁。從己數至丁。凡九是也。六十甲子。例皆如是。支屬八卦爲納音者。皆以次而取對衝。

訓読校了

本命丙寅。寅は戊に屬し、丙より數へて戊に至るまで凡そ三、是れなり。五言にして水を得る者は本命壬戌。戌は丙に屬し、壬より丙まで凡そ五。七言にして金を得る者は本命壬申。申は戊に屬し、壬より戊まで凡そ七。九言にして木を得る者は本命己巳。巳は丁に屬し、己より丁まで凡そ九。六十甲子の例、皆此の如し。支を八卦に屬して納音と爲すは、皆次を以て對衝を取る。

現代語訳校了

本命が丙寅なら、寅は戊に属するので、丙・丁・戊と数えて三となり、三言で火を得る。本命が壬戌なら、戌は丙に属するので、壬・癸・甲・乙・丙と数えて五となり、五言で水を得る。本命が壬申なら、申は戊に属するので、壬・癸・甲・乙・丙・丁・戊と数えて七となり、七言で金を得る。本命が己巳なら、巳は丁に属するので、己・庚・辛・壬・癸・甲・乙・丙・丁と数えて九となり、九言で木を得る。六十甲子の各本命にも、所属する干まで順に数えるこの手続を適用する。支を八卦に属して納音を定めるときは、順に対冲する二支を一組として取る。

GT-100097・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

如子午屬庚子午相對衝也餘例悉然夫陽施陰化故受氣定形皆資於陰陽以養成之是以人之所屬皆以陽數言也所以子午屬庚之例者乾爲父坤爲母共有六子故曰乾將三男震坎艮坤將三女巽離兌陰陽相生故就乾索女就坤索男所以乾一索而得巽曰長女

句読本文校了

如子午屬庚。子午相對衝也。餘例悉然。夫陽施陰化。故受氣定形。皆資於陰陽。以養成之。是以人之所屬。皆以陽數言也。所以子午屬庚之例者。乾爲父。坤爲母。共有六子。故曰。乾將三男震坎艮。坤將三女巽離兌。陰陽相生。故就乾索女。就坤索男。所以乾一索而得巽。曰長女。

訓読校了

子午が庚に屬するが如きは、子午相ひ對衝す。餘例も悉く然り。夫れ陽は施し陰は化す。故に氣を受け形を定むるは、皆陰陽に資りてこれを養ひ成す。是を以て人の屬する所は皆、陽數を以て言ふ。子午が庚に屬する例の所以は、乾を父、坤を母と爲し、共に六子有る故なり。故に曰はく、乾は三男、震・坎・艮を將ゐ、坤は三女、巽・離・兌を將ゐる。陰陽相生ずる故に乾に就きて女を索め、坤に就きて男を索む。故に乾は一索して巽を得、長女と曰ふ。

現代語訳校了

子と午が庚に属するのは、両者が互いに対冲するからであり、他の例も同じである。陽が施し陰が化することによって万物は気を受けて形を定め、陰陽の両方に養われて完成する。そのため、人の所属はすべて陽数によって述べる。子午を庚に配する根拠は八卦の家族関係にある。乾を父、坤を母とし、乾は震・坎・艮の三男を、坤は巽・離・兌の三女を率いる。陰陽が互いに生じるので、乾から女を求め、坤から男を求める。乾の第一索で巽を得て長女とする。

GT-100098・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

再索而得離曰中女三索而得兌曰少女坤一索而得震曰長男再索而得坎曰中男三索而得艮曰少男甲是陽干之始乾下三爻取之壬是陽干之末乾上三爻取之

句読本文校了

再索而得離、曰中女。三索而得兌、曰少女。坤一索而得震、曰長男。再索而得坎、曰中男。三索而得艮、曰少男。甲是陽干之始、乾下三爻取之。壬是陽干之末、乾上三爻取之。

訓読校了

再索して離を得て中女と曰ひ、三索して兌を得て少女と曰ふ。坤は一索して震を得て長男と曰ひ、再索して坎を得て中男と曰ひ、三索して艮を得て少男と曰ふ。甲は是れ陽干の始めなれば、乾の下三爻にこれを取る。壬は是れ陽干の末なれば、乾の上三爻にこれを取る。

現代語訳校了

第二索で離を得て中女、第三索で兌を得て少女とする。坤は第一索で震を得て長男、第二索で坎を得て中男、第三索で艮を得て少男とする。甲は陽干の始めなので乾の下三爻に、壬は陽干の末なので乾の上三爻に配する。

十干を八卦に配する法

第1冊 第28画像を開く(新しいタブ)
GT-100099・巻1
本文 校了
原文翻刻校了

乙是陰干之始坤下三爻取之癸是陰干之末坤上三爻取之餘有六干陽付其男陰付其女甲乙之後次於丙丁故以丙付少男艮以丁付少女兌丙丁之後次於戊己故以戊付中男坎以己付中女離戊己之後次於庚辛故以庚付長男震以辛付長女巽所以從少而付老自小及大從微至著故也

句読本文校了

乙是陰干之始、坤下三爻取之。癸是陰干之末、坤上三爻取之。餘有六干、陽付其男、陰付其女。甲乙之後次於丙丁、故以丙付少男艮、以丁付少女兌。丙丁之後次於戊己、故以戊付中男坎、以己付中女離。戊己之後次於庚辛、故以庚付長男震、以辛付長女巽。所以從少而付老、自小及大、從微至著故也。

訓読校了

乙は陰干の初めなれば坤の下三爻に、癸は陰干の末なれば坤の上三爻に取る。餘る六干は陽干を男卦、陰干を女卦に付ける。甲乙の次の丙丁は丙を少男の艮、丁を少女の兌へ、戊己は戊を中男の坎、己を中女の離へ、庚辛は庚を長男の震、辛を長女の巽に配す。これは少から老、小から大、微かなものから明らかなものへ進むためなり。

現代語訳校了

乙は陰干の初めなので坤の下三爻に、癸は陰干の末なので坤の上三爻に取る。残る六干は陽干を男卦、陰干を女卦に付ける。甲乙の次の丙丁は丙を少男の艮、丁を少女の兌へ、戊己は戊を中男の坎、己を中女の離へ、庚辛は庚を長男の震、辛を長女の巽へ配する。これは少から老、小から大、微かなものから明らかなものへ進むためである。

GT-100100・巻1
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原文翻刻校了

付干既訖次付其支震爲長子故其卦初九得乾之子九四得乾之午震干庚故子午屬庚巽爲長女子後次丑故其卦初六得坤之丑午後次未六四得坤之未巽干辛故丑未屬辛坎爲中男丑後次寅其卦初六得乾之寅未後次申六四得乾之申坎干戊故

句読本文校了

付干既訖、次付其支。震爲長子。故其卦初九得乾之子、九四得乾之午。震干庚、故子午屬庚。巽爲長女。子後次丑、故其卦初六得坤之丑。午後次未、六四得坤之未。巽干辛、故丑未屬辛。坎爲中男。丑後次寅、其卦初六得乾之寅。未後次申、六四得乾之申。坎干戊、故

訓読校了

干を付すること既に訖り、次に其の支を付す。震は長子爲り。故に其の卦の初九は乾の子を得、九四は乾の午を得。震の干は庚なり、故に子午は庚に屬す。巽は長女爲り。子の後は丑に次ぐ故に、其の卦の初六は坤の丑を得。午の後は未に次ぎ、六四は坤の未を得。巽の干は辛なり、故に丑未は辛に屬す。坎は中男爲り。丑の後は寅に次ぎ、其の卦の初六は乾の寅を得。未の後は申に次ぎ、六四は乾の申を得。坎の干は戊なり、故に、

現代語訳校了

干の配当が終わると、次に支を配する。震は長子なので、その卦の初九は乾の子を、九四は乾の午を得る。震に配する干は庚なので、子・午は庚に属する。巽は長女であり、子の次が丑なので初六は坤の丑を得、午の次が未なので六四は坤の未を得る。巽に配する干は辛なので、丑・未は辛に属する。坎は中男であり、丑の次が寅なので初六は乾の寅を得、未の次が申なので六四は乾の申を得る。坎に配する干は戊なので、

GT-100101・巻1
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寅申屬戊離爲中女寅後次卯故其卦初九得坤之卯申後次酉九四得坤之酉離干己故卯酉屬己艮爲少男卯後次辰故其卦初六得乾之辰酉後次戌六四得乾之戌艮干丙故辰戌屬丙兌爲少女辰後次巳故其卦初九得坤之巳戌後次亥九四得坤之亥兌干丁故

句読本文校了

寅申屬戊。離爲中女。寅後次卯、故其卦初九得坤之卯。申後次酉、九四得坤之酉。離干己、故卯酉屬己。艮爲少男。卯後次辰、故其卦初六得乾之辰。酉後次戌、六四得乾之戌。艮干丙、故辰戌屬丙。兌爲少女。辰後次巳、故其卦初九得坤之巳。戌後次亥、九四得坤之亥。兌干丁、故

訓読校了

寅申は戊に屬す。離は中女爲り。寅の後は卯に次ぐ故に、其の卦の初九は坤の卯を得。申の後は酉に次ぎ、九四は坤の酉を得。離の干は己なり、故に卯酉は己に屬す。艮は少男爲り。卯の後は辰に次ぐ故に、其の卦の初六は乾の辰を得。酉の後は戌に次ぎ、六四は乾の戌を得。艮の干は丙なり、故に辰戌は丙に屬す。兌は少女爲り。辰の後は巳に次ぐ故に、其の卦の初九は坤の巳を得。戌の後は亥に次ぎ、九四は坤の亥を得。兌の干は丁なり、故に、

現代語訳校了

寅・申は戊に属する。離は中女であり、寅の次が卯なので初九は坤の卯を得、申の次が酉なので九四は坤の酉を得る。離に配する干は己なので、卯・酉は己に属する。艮は少男であり、卯の次が辰なので初六は乾の辰を得、酉の次が戌なので六四は乾の戌を得る。艮に配する干は丙なので、辰・戌は丙に属する。兌は少女であり、辰の次が巳なので初九は坤の巳を得、戌の次が亥なので九四は坤の亥を得る。兌に配する干は丁なので、

GT-100102・巻1
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巳亥屬丁六子取干則乾坤之餘取支竝從乾坤而得陽取於乾陰取於坤皆受於父母故六子併主十二辰人之納音皆所繼焉甲乙壬癸不爲納音者以屬乾坤故也或問曰六子用干則取父母之不用者

句読本文校了

巳亥屬丁。六子取干、則乾坤之餘。取支、竝從乾坤而得。陽取於乾、陰取於坤。皆受於父母、故六子併主十二辰。人之納音、皆所繼焉。甲乙壬癸不爲納音者、以屬乾坤故也。或問曰、六子用干、則取父母之不用者、

訓読校了

巳亥は丁に屬す。六子、干を取るには則ち乾坤の餘りを取り、支を取るには竝びに乾坤より得る。陽は乾より取り、陰は坤より取り、皆父母より受く。故に六子は併せて十二辰を主り、人の納音は皆これを繼ぐ。甲・乙・壬・癸を納音と爲さざるは、乾坤に屬するを以てなり。或るひと問ひて曰はく、六子、干を用ふるには則ち父母の用ゐざる者を取るに、

現代語訳校了

巳・亥は丁に属する。六子に干を配する際は乾坤に配した後の残りを用い、支はすべて乾坤から取り、陽支は乾から、陰支は坤から受ける。このため六子は合わせて十二支を統括し、人の納音もこの配当を継承する。甲・乙・壬・癸を納音に用いないのは、この四干が父母卦である乾坤に属するからである。ここである人が、六子の干には父母が用いない干を取るのに、

GT-100103・巻1
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用支則竝同於父母者何答曰干是陽也陽體奇故正得一往分用支是陰也陰體偶故以再往用之又復龜則用日是以正求於干故發兆分爲十分筮則用辰正求於支是以飛伏六爻竝論十二支雖復體不兼要須相配以明義干爲尊故

句読本文校了

用支則竝同於父母者何。答曰、干是陽也。陽體奇、故正得一往分用。支是陰也。陰體偶、故以再往用之。又復龜則用日、是以正求於干。故發兆分爲十分。筮則用辰、正求於支。是以飛伏六爻竝論十二支。雖復體不兼、要須相配以明義。干爲尊、故

訓読校了

支を用ふるには則ち竝びに父母と同じきは何ぞや。答へて曰はく、干は是れ陽なり。陽體は奇、故に正しく一往を得て分用す。支は是れ陰なり。陰體は偶、故に再往を以てこれを用ふ。又た龜は則ち日を用ゐ、是を以て正しく干に求む。故に兆を發して分かち、十分と爲す。筮は則ち辰を用ゐ、正しく支に求む。是を以て飛伏六爻、竝びに十二支を論ず。復た體は兼ねずと雖も、要は相配して以て義を明らかにすべし。干を尊しと爲す、故に、

現代語訳校了

六子に支を配する場合には、すべて父母卦と同じ支を用いるのはなぜか、と問う。答えは、干は陽でその体が奇なので一巡分を分けて用い、支は陰でその体が偶なので二巡分を用いる、という。亀卜は日を用いて干に求めるため、発する兆を十の区分に分ける。筮は辰を用いて支に求めるため、六爻の飛・伏の双方について十二支を論じる。干と支はそれぞれ単独では全体を兼ねないため、相互に配して意味を明らかにする必要がある。干を尊ぶため、

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