第二者論三十六禽
第5冊 第41画像を開く(新しいタブ)原文翻刻校了
考異郵云雞火畜丑近寅寅陽有生火喜故鳴武事必有號令故在西方巽爲雞亦爲號令辰巳竝與酉合故在酉雉是火鳥爲武之威方伎傳云太白揚光則雞鳴熒惑流燿則雉驚易通卦驗云雉者是陽雄鳴則雌應陽唱陰和之義當時則雊亦號令之義烏者陰之禽而居日中
句読本文校了
考異郵云、雞火畜丑近寅寅陽有生火喜故鳴武事必有號令故在西方巽爲雞亦爲號令辰巳竝與酉合故在酉雉是火鳥爲武之威方伎傳云、太白揚光則雞鳴熒惑流燿則雉驚易通卦驗云、雉者是陽雄鳴則雌應陽唱陰和之義當時則雊亦號令之義烏者陰之禽而居日中。
訓読校了
『考異郵』に云く、雞は火畜なり。丑は寅に近く、寅は陽にして生火あり、喜ぶ故に鳴く。武事には必ず號令あり、故に西方に在り。巽は雞と爲し、亦た號令と爲す。辰・巳は竝びに酉と合す、故に酉に在り。雉は是れ火鳥にして、武の威を爲す。『方伎傳』に云く、太白光を揚ぐれば則ち雞鳴き、熒惑燿を流せば則ち雉驚く。『易通卦驗』に云く、雉は是れ陽なり。雄鳴けば則ち雌應ずるは、陽唱へ陰和するの義なり。時に當たれば則ち雊くも、亦た號令の義なり。烏は陰の禽にして、日中に居る。
現代語訳校了
『考異郵』は、鶏を火に属する家畜とする。丑は寅に近く、寅は陽に属して新たに生じる火気を含むので、鶏はこれを喜んで鳴く。武事には必ず号令が伴うため、鶏を西方に置く。巽も鶏を表すと同時に号令を表し、辰と巳はいずれも酉と合するので、鶏を酉に置く。雉は火の鳥で、武威を表す。『方伎伝』は、太白が光を放つと鶏が鳴き、熒惑が輝きを流すと雉が驚くと述べる。『易通卦験』は、雉を陽とし、雄が鳴けば雌が応じるのは陽が唱えて陰が和する意味だとする。雉が時に応じて鳴くことにも、号令の意味がある。烏は陰の鳥でありながら、太陽の中にいる。
