五行大義

五行大義

隋の蕭吉が五行思想の諸説を集成した『五行大義』全五巻について、土御門文書編纂所による原文翻刻・句読・訓読・現代語訳を公開します。

土御門文書編纂所による公開校訂版です。元禄十二年刊本の画像を底本とし、原文翻刻、独自句読、独自訓読、独自現代語訳を分離して公開します。

自家翻刻・訓読・現代語訳

公開版 gogyo-taigi-20260818-g4-v2・全964単位・40 / 49頁

GT-500005・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

其神也名有萬徒三材之道百靈非一竝從五行難可周盡今且論所配五行辨吉凶者

句読本文校了

其神也。名有萬徒、三材之道、百靈非一、竝從五行、難可周盡。今且論所配五行辨吉凶者。

訓読校了

其の神なり。名は萬徒有り、三材の道、百靈一に非ず。竝びに五行に從ひ、周く盡くす可きこと難し。今且く、五行に配して吉凶を辨ずる者を論ず。

現代語訳校了

それがここでいう神である。その名は無数にあり、天地人の三材にわたる神霊も一つではない。いずれも五行に従うため、すべてを網羅することは難しい。そこで今は、五行に配当して吉凶を判別する神々を論じる。

GT-500006・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

帝系譜曰天地初起卽生天皇以木德王三五厤紀云天皇十三頭帝系譜曰地皇以火德王三五厤云有神人十一頭號地皇

句読本文校了

帝系譜曰、天地初起、卽生天皇、以木德王。三五厤紀云、天皇十三頭。帝系譜曰、地皇以火德王。三五厤云、有神人十一頭、號地皇。

訓読校了

『帝系譜』に曰く、「天地初めて起こり、卽ち天皇を生ず。木德を以て王たり」と。『三五厤紀』に云ふ、「天皇十三頭」と。『帝系譜』に曰く、「地皇は火德を以て王たり」と。『三五厤』に云ふ、「神人十一頭有り、地皇と號す」と。

現代語訳校了

『帝系譜』は、天地が初めて成立すると天皇が生まれ、木徳によって王となったとする。『三五暦紀』は天皇を十三頭とする。また『帝系譜』は地皇が火徳によって王となったとし、『三五暦』は十一頭の神人がいて地皇と呼ばれたとする。

GT-500007・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

春秋命厤序曰人皇九頭宋均注云兄弟九人洞紀云人皇分治九州古語質故以頭數言之

句読本文校了

春秋命厤序曰、人皇九頭。宋均注云、兄弟九人。洞紀云、人皇分治九州。古語質、故以頭數言之。

訓読校了

『春秋命厤序』に曰く、「人皇九頭」と。宋均が注に云ふ、「兄弟九人」と。『洞紀』に云ふ、「人皇、分かれて九州を治む」と。古語は質なり。故に頭を以て數へて之を言ふ。

現代語訳校了

『春秋命暦序』は人皇を九頭とし、宋均の注は兄弟九人とする。『洞紀』は、人皇が分担して九州を治めたという。古い言葉は素朴であるため、「頭」を数の単位として述べたのである。

GT-500008・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

陶華陽云此三皇治紫微宮其精爲天皇太帝世記云天皇太帝曜魄寶地皇爲天一人皇爲太一

句読本文校了

陶華陽云、此三皇治紫微宮、其精爲天皇太帝。世記云、天皇太帝曜魄寶、地皇爲天一、人皇爲太一。

訓読校了

陶華陽云ふ、「此の三皇は紫微宮を治め、其の精は天皇太帝と爲る」と。『世記』に云ふ、「天皇太帝は曜魄寶、地皇は天一と爲り、人皇は太一と爲る」と。

現代語訳校了

陶華陽は、この三皇が紫微宮を治め、その精気が天皇太帝になるという。『世記』は、天皇太帝を曜魄宝とし、地皇を天一、人皇を太一とする。

天皇太帝と天一・太一

第5冊 第3画像を開く(新しいタブ)
GT-500009・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

甘公星經云天皇太帝本秉萬神圖一星在勾陳中名曜魄寶五帝之尊祖也天一太一主承神承猶侍也

句読本文校了

甘公星經云、天皇太帝本秉萬神圖、一星在勾陳中、名曜魄寶、五帝之尊祖也。天一太一主承神、承猶侍也。

訓読校了

『甘公星經』に云ふ、「天皇太帝は本より萬神の圖を秉る。一星、勾陳の中に在り、名は曜魄寶、五帝の尊祖なり」と。天一・太一は主を承くる神なり。承は猶ほ侍のごときなり。

現代語訳校了

『甘公星経』によれば、天皇太帝はもとより万神の図を掌握する。勾陳の中にある一星で、曜魄宝と名づけられ、五帝の尊い祖である。天一と太一は主君に仕える神であり、「承」は侍従するという意味である。

GT-500010・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

有兩星在紫微宮門外俱侍星天皇太帝天一主戰鬭知吉凶甲戊庚壬王治玉堂宮乙己辛王治明堂宮丙丁癸王治絳宮是爲三宮太神

句読本文校了

有兩星在紫微宮門外、俱侍星天皇太帝。天一主戰鬭、知吉凶。甲戊庚壬王治玉堂宮、乙己辛王治明堂宮、丙丁癸王治絳宮。是爲三宮太神。

訓読校了

兩星有り、紫微宮の門外に在り、俱に星の天皇太帝に侍す。天一は戰鬭を主り、吉凶を知る。甲・戊・庚・壬の王は玉堂宮を治め、乙・己・辛の王は明堂宮を治め、丙・丁・癸の王は絳宮を治む。是れ三宮の太神と爲す。

現代語訳校了

二つの星が紫微宮の門外にあり、ともに星である天皇太帝に仕える。天一は戦闘を司り、吉凶を知る。甲・戊・庚・壬の王は玉堂宮を、乙・己・辛の王は明堂宮を、丙・丁・癸の王は絳宮を治める。これらを三宮の大神とする。

GT-500011・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

太一主風雨水旱兵革飢疫災害復使十六神遊於九宮天一是含養萬物太一是察災殃是爲天帝之臣鄭玄注乾鑿度云

句読本文校了

太一主風雨水旱兵革飢疫災害、復使十六神遊於九宮。天一是含養萬物、太一是察災殃、是爲天帝之臣。鄭玄注乾鑿度云、

訓読校了

太一は風雨・水旱・兵革・飢疫・災害を主り、復た十六神をして九宮に遊ばしむ。天一は是れ萬物を含養し、太一は是れ災殃を察す。是れ天帝の臣爲り。鄭玄、『乾鑿度』に注して云ふ、

現代語訳校了

太一は風雨、水害と旱魃、戦乱、飢饉と疫病、災害を司り、さらに十六神を九宮に巡行させる。天一は万物を包み養い、太一は災厄を察知する。両者は天帝の臣である。鄭玄は『乾鑿度』への注で次のように述べる。

GT-500012・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

太一者北辰神名居其所曰太帝行八卦日辰之間曰太一或曰天一出入所逝息紫宮之外其星因以爲名

句読本文校了

太一者北辰神名。居其所曰太帝、行八卦日辰之間曰太一、或曰天一。出入所逝、息紫宮之外、其星因以爲名。

訓読校了

太一は北辰の神名なり。其の所に居るを太帝と曰ひ、八卦日辰の間を行くを太一と曰ひ、或いは天一と曰ふ。出入して逝く所、紫宮の外に息ひ、其の星、因りて以て名と爲す。

現代語訳校了

太一とは北辰の神名である。本来の場所にいるときは太帝といい、八卦と日辰の間を巡行するときは太一、あるいは天一という。出入りして行き着く場所では紫宮の外にとどまり、その星もこれによって名づけられる。

GT-500013・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

天一之行猶天子巡狩方岳人君亦從而巡省每卒則復太一行八卦之宮每四季乃入於中央天數大分以陽出以陰入陽起於子陰起於午是以太一下

句読本文校了

天一之行、猶天子巡狩方岳、人君亦從而巡省。每卒則復。太一行八卦之宮、每四季乃入於中央。天數大分、以陽出、以陰入。陽起於子、陰起於午。是以太一下、

訓読校了

天一の行は、猶ほ天子の方岳を巡狩し、人君も亦從ひて巡省するがごとし。每に卒れば則ち復る。太一は八卦の宮を行き、四季ごとに乃ち中央に入る。天數は大いに分かれ、陽を以て出で、陰を以て入る。陽は子に起こり、陰は午に起こる。是を以て太一は下り、

現代語訳校了

天一の巡行は、天子が四方の岳を巡狩し、諸侯もこれに従って巡察するようなもので、一巡を終えるたびに元へ戻る。太一は八卦の宮を巡り、四季ごとに中央へ入る。天の数は大きく陰陽に分かれ、陽によって出て、陰によって入る。陽は子に起こり、陰は午に起こる。そのため太一は下って、

九宮における天一・太一

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GT-500014・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

行九宮從坎始也九宮經云天一之行始於離宮太一之行始於坎宮天一主豐穰太一主水旱兵飢

句読本文校了

行九宮、從坎始也。九宮經云、天一之行始於離宮、太一之行始於坎宮。天一主豐穰、太一主水旱兵飢。

訓読校了

九宮を行き、坎より始むるなり。『九宮經』に云ふ、「天一の行は離宮に始まり、太一の行は坎宮に始まる。天一は豐穰を主り、太一は水旱・兵・飢を主る」と。

現代語訳校了

九宮を巡行し、坎から始めるのである。『九宮経』によれば、天一の巡行は離宮から始まり、太一の巡行は坎宮から始まる。天一は豊作を司り、太一は水害・旱魃・戦争・飢饉を司る。

GT-500015・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

合十二神遊行九宮十二位從少之多六壬式經云十二神將以天一爲主甲戊庚日旦治大吉暮治小吉乙己日旦治神后暮治傳送丙丁日旦治微明暮治從魁六辛日旦治勝先暮治功曹壬癸日旦治太一暮治大衝

句読本文校了

合十二神、遊行九宮十二位、從少之多。六壬式經云、十二神將以天一爲主。甲戊庚日、旦治大吉、暮治小吉。乙己日、旦治神后、暮治傳送。丙丁日、旦治微明、暮治從魁。六辛日、旦治勝先、暮治功曹。壬癸日、旦治太一、暮治大衝。

訓読校了

十二神を合せ、九宮十二位を遊行し、少より多に從ふ。『六壬式經』に云ふ、「十二神將は天一を以て主と爲す。甲・戊・庚の日は、旦に大吉を治め、暮に小吉を治む。乙・己の日は、旦に神后を治め、暮に傳送を治む。丙・丁の日は、旦に微明を治め、暮に從魁を治む。六辛の日は、旦に勝先を治め、暮に功曹を治む。壬・癸の日は、旦に太一を治め、暮に大衝を治む」と。

現代語訳校了

十二神を合わせ、九宮と十二の位置を巡行し、少から多へと従う。『六壬式経』は、十二神将が天一を主とし、甲・戊・庚の日は朝に大吉、夕に小吉、乙・己の日は朝に神后、夕に伝送、丙・丁の日は朝に微明、夕に従魁、六辛の日は朝に勝先、夕に功曹、壬・癸の日は朝に太一、夕に大衝が担当すると述べる。

鄭玄説への批判と地主

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GT-500016・巻5
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此竝紫微宮門外天一太一非紫微之內北辰之名大帝也鄭玄謬矣太一十六神者地主在子陽氣動於黃泉萬物孳產於地子爲陽氣之首故曰地主

句読本文校了

此竝紫微宮門外天一太一、非紫微之內北辰之名大帝也。鄭玄謬矣。太一十六神者、地主在子。陽氣動於黃泉、萬物孳產於地。子爲陽氣之首、故曰地主。

訓読校了

此れ竝びに紫微宮門外の天一・太一にして、紫微の內なる北辰の名、大帝に非ざるなり。鄭玄謬れり。太一の十六神は、地主、子に在り。陽氣、黃泉に動き、萬物、地に孳產す。子は陽氣の首と爲る。故に地主と曰ふ。

現代語訳校了

これらはいずれも紫微宮の門外にある天一・太一であって、紫微宮内の北辰の名である大帝ではない。鄭玄の説は誤りである。太一の十六神のうち地主は子に位置する。陽気が黄泉で動き、万物が地上に生まれ増える。子は陽気の始まりなので地主という。

GT-500017・巻5
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陽德在丑陽能生萬物至丑方生故曰陽德也和德在東北維此時陰陽氣合生於萬物故曰和德

句読本文校了

陽德在丑。陽能生萬物、至丑方生、故曰陽德也。和德在東北維。此時陰陽氣合、生於萬物、故曰和德。

訓読校了

陽德は丑に在り。陽は能く萬物を生ずるも、丑に至りて方に生ず。故に陽德と曰ふなり。和德は東北の維に在り。此の時、陰陽の氣合して、萬物を生ず。故に和德と曰ふ。

現代語訳校了

陽徳は丑にある。陽は万物を生じさせるが、丑に至って初めて発生するため、陽徳という。和徳は東北の隅にある。この時に陰陽の気が合して万物を生むため、和徳という。

GT-500018・巻5
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呂申在寅呂巨也申引長也萬物漸申而巨大也故曰呂申高藂在卯萬物藂而高大故曰高藂

句読本文校了

呂申在寅。呂、巨也。申、引長也。萬物漸申而巨大也、故曰呂申。高藂在卯。萬物藂而高大、故曰高藂。

訓読校了

呂申は寅に在り。呂は巨なり。申は引き長ずるなり。萬物漸く申びて巨大となる。故に呂申と曰ふ。高藂は卯に在り。萬物藂まりて高大となる。故に高藂と曰ふ。

現代語訳校了

呂申は寅にある。呂は大きいこと、申は引き伸ばして成長することである。万物が次第に伸びて大きくなるため、呂申という。高藂は卯にある。万物が群がり集まって高く大きくなるため、高藂という。

GT-500019・巻5
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太陽在辰震動已後陽氣大盛故曰太陽太昊在東南維時陽已著昊然昭明故曰太昊

句読本文校了

太陽在辰。震動已後、陽氣大盛、故曰太陽。太昊在東南維。時陽已著、昊然昭明、故曰太昊。

訓読校了

太陽は辰に在り。震動して已後、陽氣大いに盛んなり。故に太陽と曰ふ。太昊は東南の維に在り。時に陽已に著はれ、昊然として昭明なり。故に太昊と曰ふ。

現代語訳校了

太陽は辰にある。震動した後、陽気が大いに盛んになるため、太陽という。太昊は東南の隅にある。この時には陽気がすでに顕れ、広々と明るく輝くため、太昊という。

GT-500020・巻5
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大神在巳萬物已熟其氣翼起故曰大神太威在午陽衰陰生形氣始動故曰大威

句読本文校了

大神在巳。萬物已熟、其氣翼起、故曰大神。太威在午。陽衰陰生、形氣始動、故曰大威。

訓読校了

大神は巳に在り。萬物已に熟し、其の氣翼のごとく起こる。故に大神と曰ふ。太威は午に在り。陽衰へ陰生じ、形氣始めて動く。故に大威と曰ふ。

現代語訳校了

大神は巳にある。万物がすでに成熟し、その気が翼のように起こるため、大神という。太威は午にある。陽が衰えて陰が生じ、形と気が動き始めるため、大威という。

GT-500021・巻5
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天道在未百物皆成莫不資用故曰天道大武在西南維陰氣用事萬物皆傷故曰大武

句読本文校了

天道在未。百物皆成、莫不資用、故曰天道。大武在西南維。陰氣用事、萬物皆傷、故曰大武。

訓読校了

天道は未に在り。百物皆成り、資り用ゐざる莫し。故に天道と曰ふ。大武は西南の維に在り。陰氣事を用ゐ、萬物皆傷つく。故に大武と曰ふ。

現代語訳校了

天道は未にある。あらゆる物が完成し、その働きに頼り用いないものはないため、天道という。大武は西南の隅にある。陰気が作用して万物がみな損なわれるため、大武という。

GT-500022・巻5
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武德在申薺麥方生陰懷陽性故曰武德大族在酉陰氣大殺族類皆盡故曰大族陰主在戌陽氣下藏陰氣

句読本文校了

武德在申。薺麥方生、陰懷陽性、故曰武德。大族在酉。陰氣大殺、族類皆盡、故曰大族。陰主在戌。陽氣下藏、陰氣、

訓読校了

武德は申に在り。薺麥方に生じ、陰、陽性を懷く。故に武德と曰ふ。大族は酉に在り。陰氣大いに殺し、族類皆盡く。故に大族と曰ふ。陰主は戌に在り。陽氣下り藏れ、陰氣は、

現代語訳校了

武徳は申にある。ナズナや麦が生じ始め、陰が陽の性を内に抱くため、武徳という。大族は酉にある。陰気が盛んに殺し、同類のものがみな尽きるため、大族という。陰主は戌にある。陽気は下降して隠れ、陰気は、

GT-500023・巻5
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自在於上故曰陰主陰德在西北維乾爲天也陰氣至此而極方能生陽故曰陰德大義在亥萬物於此懷任陰無含陽故曰大義

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自在於上、故曰陰主。陰德在西北維。乾爲天也。陰氣至此而極、方能生陽、故曰陰德。大義在亥。萬物於此懷任、陰無含陽、故曰大義。

訓読校了

自ら上に在り。故に陰主と曰ふ。陰德は西北の維に在り。乾は天と爲すなり。陰氣此に至りて極まり、方に能く陽を生ず。故に陰德と曰ふ。大義は亥に在り。萬物此に於いて懷任し、陰、陽を含まざる無し。故に大義と曰ふ。

現代語訳校了

陰気は自ら上方にあるため、陰主という。陰徳は西北の隅にある。乾は天である。陰気がここで極まり、初めて陽を生むことができるため、陰徳という。大義は亥にある。万物はここで胎内に宿され、陰で陽を含まないものはないため、大義という。

GT-500024・巻5
本文 校了
原文翻刻校了

又九宮十二神者天一在離宫太一在坎宫天符在中宫攝提在坤宫軒轅在震宫招搖在巽宫青龍在乾宫咸池在兌宫太陰在艮宫太一在巳如前解

句読本文校了

又九宮十二神者、天一在離宫、太一在坎宫、天符在中宫、攝提在坤宫、軒轅在震宫、招搖在巽宫、青龍在乾宫、咸池在兌宫、太陰在艮宫。太一在巳、如前解。

訓読校了

又、九宮十二神は、天一は離宫に在り、太一は坎宫に在り、天符は中宫に在り、攝提は坤宫に在り、軒轅は震宫に在り、招搖は巽宫に在り、青龍は乾宫に在り、咸池は兌宫に在り、太陰は艮宫に在り。太一は巳に在ること、前解の如し。

現代語訳校了

また九宮十二神では、天一は離宮、太一は坎宮、天符は中宮、摂提は坤宮、軒轅は震宮、招揺は巽宮、青龍は乾宮、咸池は兌宮、太陰は艮宮にある。太一が巳にあることは前の解説のとおりである。

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