五行大義

五行大義

隋の蕭吉が五行思想の諸説を集成した『五行大義』全五巻について、土御門文書編纂所による原文翻刻・句読・訓読・現代語訳を公開します。

土御門文書編纂所による公開校訂版です。元禄十二年刊本の画像を底本とし、原文翻刻、独自句読、独自訓読、独自現代語訳を分離して公開します。

自家翻刻・訓読・現代語訳

公開版 gogyo-taigi-20260818-g4-v2・全964単位・29 / 49頁

GT-400027・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

樂緯云黃鐘中宮數八十一以天一地二人三之數以增減律成五音中和之氣

句読本文校了

樂緯云黃鐘中宮數八十一以天一地二人三之數以增減律成五音中和之氣。

訓読校了

樂緯に云はく、黃鐘は中宮、數は八十一。天一・地二・人三の數を以て律を增減し、五音中和の氣を成す。

現代語訳校了

『楽緯』によれば、黄鐘は中宮に配され、数は八十一である。天一・地二・人三の数で律を増減し、五音の中和の気を成立させる。

上生下生の計算・損益の算法

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GT-400028・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

增治上生減治下生上生者三分益一下生者三分減一益者以四乘之以三除之減者以二乘之以三除之

句読本文校了

增治上生減治下生上生者三分益一下生者三分減一。益者以四乘之以三除之減者以二乘之以三除之。

訓読校了

增治は上生、減治は下生。上生は三分して一を益し、下生は三分して一を減ず。益する者は四を以て之に乘じ、三を以て之を除く。減ずる者は二を以て之に乘じ、三を以て之を除く。

現代語訳校了

増す操作が上生、減らす操作が下生である。上生は三分の一を加え、下生は三分の一を減らす。増す場合は四を掛けて三で割り、減らす場合は二を掛けて三で割る。

GT-400029・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

三禮義宗云凡黃鐘之管本長九寸所以九者陽數之極也數之所起起自於三三才天地人之道合成數故曰三才

句読本文校了

三禮義宗云凡黃鐘之管本長九寸所以九者陽數之極也。數之所起起自於三三才天地人之道合成數故曰三才。

訓読校了

三禮義宗に云はく、凡そ黃鐘の管、本の長さ九寸。九なる所以は、陽數の極みなればなり。數の起こる所は三より起こる。三才は天地人の道、合して數を成す。故に三才と曰ふ。

現代語訳校了

『三礼義宗』は、黄鐘管の本来の長さを九寸とし、九は陽数の極限だからだと説明する。数は三から起こる。三才とは天・地・人の道が合して数を成すため、三才という。

GT-400030・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

是以天地人各有三數陽得兼三故稱九陰但兼二故稱六以陽得氣兼三故因而三之三三如九故陽數九爲極

句読本文校了

是以天地人各有三數陽得兼三故稱九陰但兼二故稱六。以陽得氣兼三故因而三之三三如九故陽數九爲極。

訓読校了

是を以て天地人、各おの三數有り。陽は三を兼ぬるを得、故に九と稱す。陰は但だ二を兼ぬ、故に六と稱す。陽は氣を得て三を兼ぬるを以て、因りて之を三す。三三、九の如し。故に陽數は九を極みと爲す。

現代語訳校了

天に三の数、地に三の数、人に三の数があり、陽はこの三つを兼ねるので九、陰は二つだけを兼ねるので六とされる。陽は気を得て三を兼ねるため、三を三倍して九となり、陽数は九を極限とする。

九寸管の神験・爻位相生一

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GT-400031・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

所以管用九寸以度陽氣陽氣應時而發此自然神驗者也又上生大簇九二又下生南呂六二又上生沽洗九三又下生應鐘六三

句読本文校了

所以管用九寸以度陽氣陽氣應時而發此自然神驗者也。又上生大簇九二又下生南呂六二又上生沽洗九三又下生應鐘六三。

訓読校了

管に九寸を用ゐて以て陽氣を度る所以なり。陽氣、時に應じて發す。此れ自然の神驗なる者なり。又た上りて大簇九二を生じ、又た下りて南呂六二を生じ、又た上りて沽洗九三を生じ、又た下りて應鐘六三を生ず。

現代語訳校了

そこで管を九寸として陽気を測る。陽気が時節に応じて発することが、自然の霊妙な徴験である。さらに上生して九二の大簇、下生して六二の南呂、上生して九三の沽洗、下生して六三の応鐘を生む。

爻位相生二・爻位相生三

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GT-400032・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

又上生蕤賓九四又下生大呂六四又上生夷則九五又下生夾鐘六五又上生無射上九又下生中呂上六所以同位象夫妻異位象母子

句読本文校了

又上生蕤賓九四又下生大呂六四又上生夷則九五又下生夾鐘六五。又上生無射上九又下生中呂上六所以同位象夫妻異位象母子。

訓読校了

又た上りて蕤賓九四を生じ、又た下りて大呂六四を生じ、又た上りて夷則九五を生じ、又た下りて夾鐘六五を生ず。又た上りて無射上九を生じ、又た下りて中呂上六を生ず。同位は夫妻に象り、異位は母子に象る所以なり。

現代語訳校了

続いて上生して九四の蕤賓、下生して六四の大呂、上生して九五の夷則、下生して六五の夾鐘を生む。最後に上生して上九の無射、下生して上六の中呂を生む。同じ爻位は夫婦を、異なる爻位は母子を象徴する。

律娶妻呂生子・黃鐘の釈義

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GT-400033・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

所謂律娶妻而呂生子者也白虎通曰黃鐘何黃中和之氣鐘者動也言陽於黃泉之下動萬物也

句読本文校了

所謂律娶妻而呂生子者也。白虎通曰黃鐘何黃中和之氣鐘者動也言陽於黃泉之下動萬物也。

訓読校了

所謂、律は妻を娶りて呂は子を生むとは、これなり。白虎通に曰く、黃鐘とは何ぞ。黃は中和の氣、鐘は動なり。陽の黃泉の下に於いて萬物を動かすを言ふ。

現代語訳校了

これが「律が妻をめとり、呂が子を生む」といわれる関係である。『白虎通』によれば、黄は中和の気、鐘は動くことを表し、陽気が地下の黄泉で万物を動かす意味である。

黃鐘と冬至・陽気の萌動

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GT-400034・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

淮南子云黃土色鐘者氣之所動黃鐘爲君冬至得之三禮義宗云鐘應也言陽氣潛動於黃泉之下應養萬物萌牙欲出

句読本文校了

淮南子云黃土色鐘者氣之所動黃鐘爲君冬至得之。三禮義宗云鐘應也言陽氣潛動於黃泉之下應養萬物萌牙欲出。

訓読校了

淮南子に云はく、黃は土の色、鐘は氣の動く所。黃鐘を君と爲し、冬至に之を得。三禮義宗に云はく、鐘は應なり。陽氣の黃泉の下に潛動し、應じて萬物を養ひ、萌牙出でんと欲するを言ふ。

現代語訳校了

『淮南子』は、黄を土の色、鐘を気が動く所とし、黄鐘を君位に置き、冬至にその気を得るとする。『三礼義宗』は鐘を「応」と解し、陽気が地下でひそかに動き、時に応じて万物を養い、芽が出ようとすることだと説く。

GT-400035・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

大呂大者太也呂者距也言陽氣欲出陰距難也淮南子云呂者旅也旅而去也

句読本文校了

大呂大者太也呂者距也言陽氣欲出陰距難也。淮南子云呂者旅也旅而去也。

訓読校了

大呂。大は太なり。呂は距なり。陽氣出でんと欲し、陰、距てて難ずるを言ふ。淮南子に云はく、呂は旅なり。旅して去るなり。

現代語訳校了

大呂の「大」は太、「呂」は阻むことで、陽気が出ようとするのを陰気が阻むという。『淮南子』は、呂を旅とし、連なって去ることだと説く。

大呂の助育・呂は陽の侶

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GT-400036・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

三禮義宗云呂助也十二月陽方生長陰氣助之生育之功其道廣大也故一云呂者侶也與陽爲侶對生萬物

句読本文校了

三禮義宗云呂助也十二月陽方生長陰氣助之生育之功其道廣大也。故一云呂者侶也與陽爲侶對生萬物。

訓読校了

三禮義宗に云はく、呂は助なり。十二月、陽方に生長し、陰氣之を助く。生育の功、其の道廣大なり。故に一に云ふ、呂は侶なり。陽の侶と爲り、對して萬物を生ず。

現代語訳校了

『三礼義宗』は、呂とは「助ける」ことだという。十二月に陽気がまさに生長し始めると陰気がこれを助け、その生成・養育の働きは広大となる。そこで別説では、呂とは「侶」、すなわち陽の伴侶であり、陽と対になって万物を生むものとする。

大簇の釈義・万物未出・大簇と正月

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GT-400037・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

大簇言萬物始大湊地而出也淮南子云萬物蔟而未出也三禮義宗云蔟者湊之義也正月之時萬物始大簇地而出

句読本文校了

大簇言萬物始大湊地而出也。淮南子云萬物蔟而未出也。三禮義宗云蔟者湊之義也正月之時萬物始大簇地而出。

訓読校了

大簇は、萬物始めて大いに地に湊まりて出づるを言ふ。淮南子に云はく、萬物蔟まりて未だ出でざるなり。三禮義宗に云はく、蔟は湊の義なり。正月の時、萬物始めて大いに地に簇まりて出づ。

現代語訳校了

大簇とは、万物が初めて大いに地表へ集まり出てくることをいう。『淮南子』は、万物が集まってまだ地上へ出ない状態だとする。『三礼義宗』は蔟を集まる意味とし、正月に万物が初めて大いに地から群がり出ると説明する。

夾鐘の釈義・種始めて夾む・夾は佐

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GT-400038・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

夾鐘者言萬物孚甲種類而出也淮南子云種始夾也三禮義宗云夾者佐也二月之中物未盡出陰佐陽氣應物而出

句読本文校了

夾鐘者、言、萬物孚甲、種類而出也。淮南子云、種始夾也。三禮義宗云、夾者、佐也。二月之中、物未盡出、陰佐陽氣、應物而出。

訓読校了

夾鐘は、萬物、甲を孚み、種類して出づるを言ふ。淮南子に云はく、種、始めて夾すなり。三禮義宗に云はく、夾は佐なり。二月の中、物未だ盡く出でず、陰、陽氣を佐け、物に應じて出づ。

現代語訳校了

夾鐘とは、万物が殻を身にまとい、種類ごとに現れ出ることをいう。『淮南子』は「種が初めて夾する」状態だとする。『三礼義宗』は夾を補佐と解する。二月には物はまだすべて現れ出ておらず、陰が陽気を助け、物に応じて現れ出るという。

GT-400039・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

一云夾者俠也言萬物爲孚甲所俠至此方解鐘應而出沽洗者姑者古也洗者鮮也萬物去故就新莫不鮮明也

句読本文校了

一云夾者俠也言萬物爲孚甲所俠至此方解鐘應而出。沽洗者姑者古也洗者鮮也萬物去故就新莫不鮮明也。

訓読校了

一に云ふ、夾は俠なり。萬物、孚甲の俠む所と爲り、此に至り方に解け、鐘に應じて出づるを言ふ。沽洗は、姑は古なり、洗は鮮なり。萬物、故きを去り新しきに就き、鮮明ならざる莫し。

現代語訳校了

別説では夾を挟む意味とし、殻に挟まれた万物がこの時に解け、鐘の気に応じて出るという。沽洗は、姑を古、洗を鮮明と解し、万物が古いものを去って新しいものへ移り、すべて鮮明になることをいう。

沽洗の新陳・沽洗と三月

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GT-400040・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

淮南子云沽洗陳去而新來也三禮義宗云姑者枯也洗濯之義三月物生新潔洗除其枯也

句読本文校了

淮南子云沽洗陳去而新來也。三禮義宗云姑者枯也洗濯之義三月物生新潔洗除其枯也。

訓読校了

淮南子に云はく、沽洗は、陳き去りて新しき來るなり。三禮義宗に云はく、姑は枯なり。洗濯の義なり。三月、物生じて新潔、其の枯を洗除す。

現代語訳校了

『淮南子』は沽洗を、古いものが去って新しいものが来ることとする。『三礼義宗』は姑を枯とし、洗濯の意味とする。三月に物が生まれて新しく清らかになり、枯れたものを洗い除く。

中呂の釈義・中呂の陰陽

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GT-400041・巻4
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原文翻刻校了

中呂者萬物當中皆出也淮南子云中宛也三禮義宗云呂者距難之義言陰欲出陽氣在於中距執之

句読本文校了

中呂者、萬物當中皆出也。淮南子云、中、宛也。三禮義宗云、呂者、距難之義。言、陰欲出、陽氣在於中、距執之。

訓読校了

中呂は、萬物中に當たり皆出づるなり。淮南子に云はく、中は宛なり。三禮義宗に云はく、呂は距難の義なり。陰出でんと欲し、陽氣中に在りて之を距執するを言ふ。

現代語訳校了

中呂とは、万物が中に当たる時期にすべて現れ出ることをいう。『淮南子』は「中」を「宛(屈曲すること)」と解する。『三礼義宗』は呂を阻み留める意味とし、陰が外へ出ようとすると、陽気が中にあってこれを押しとどめることだとする。

中呂と四月・蕤賓の釈義

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GT-400042・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

一云呂者四月之時陽氣盛長陰助功微故云爾蕤賓者蕤下也賓敬也言陽氣下降故敬之也

句読本文校了

一云呂者四月之時陽氣盛長陰助功微故云爾。蕤賓者蕤下也賓敬也言陽氣下降故敬之也。

訓読校了

一に云ふ、呂は四月の時、陽氣盛長し、陰の助功微かなり。故に爾か云ふ。蕤賓は、蕤は下、賓は敬なり。陽氣下降する故に之を敬するを言ふ。

現代語訳校了

別説では、四月には陽気が盛んに成長して陰気の助けがわずかになることから、中呂という。蕤賓は、「蕤」を下ること、「賓」を敬うことと解し、陽気が下降するため、それを敬うという意味である。

蕤賓の安服・蕤賓と五月

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GT-400043・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

淮南子云蕤賓安而服也三禮義宗云蕤者垂下之義賓者微也五月陽氣下降陰氣始起共相賓敬

句読本文校了

淮南子云、蕤賓、安而服也。三禮義宗云、蕤者、垂下之義。賓者、微也。五月、陽氣下降、陰氣始起、共相賓敬。

訓読校了

淮南子に云はく、蕤賓は安んじて服するなり。三禮義宗に云はく、蕤は垂下の義、賓は微なり。五月、陽氣下降し、陰氣始めて起こり、共に相賓敬す。

現代語訳校了

『淮南子』は、蕤賓を安らかに従うこととする。『三礼義宗』は、蕤を「垂れ下がる」、賓を「微(かすかになる)」の意とする。五月には陽気が下降し、陰気が起こり始め、両者が互いを賓として敬い合うという。

GT-400044・巻4
本文 校了
原文翻刻校了

林鐘者林衆也萬物成熟種類衆多也淮南子云林鐘引而止之也三禮義宗云林茂盛也六月之中物皆盛茂聚積於野故爲林也

句読本文校了

林鐘者林衆也萬物成熟種類衆多也。淮南子云林鐘引而止之也。三禮義宗云林茂盛也六月之中物皆盛茂聚積於野故爲林也。

訓読校了

林鐘は、林は衆なり。萬物成熟し、種類衆多なるなり。淮南子に云はく、林鐘は引きて之を止むるなり。三禮義宗に云はく、林は茂盛なり。六月の中、物皆盛茂し、野に聚積す。故に林と爲すなり。

現代語訳校了

林鐘の林は多いことを表し、万物が成熟して種類が多くなることをいう。『淮南子』は、林鐘を引き寄せて止めることとする。『三礼義宗』は林を繁茂と解し、六月に万物が盛んに茂って野に集積するので林という。

夷則の釈義・夷則の易則・夷則と七月

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GT-400045・巻4
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原文翻刻校了

夷則者夷傷也則法也言萬物始傷被刑法也淮南子云夷則易其則也三禮義宗云夷平也則法也七月萬物將成平均結實皆有法則德吉也

句読本文校了

夷則者夷傷也則法也言萬物始傷被刑法也。淮南子云夷則易其則也。三禮義宗云夷平也則法也七月萬物將成平均結實皆有法則德吉也。

訓読校了

夷則は、夷は傷、則は法なり。萬物始めて傷つき、刑法を被るを言ふ。淮南子に云はく、夷則は其の則を易ふるなり。三禮義宗に云はく、夷は平、則は法なり。七月、萬物將に成らんとし、平均して結實し、皆法則有りて德吉なり。

現代語訳校了

夷則は、夷を「傷つく」、則を「法」と解し、万物が衰え始めて刑法を受けることをいう。『淮南子』は、夷則とはその法則を改めることだとする。『三礼義宗』は、夷を「平ら」、則を「法」と解し、七月には万物が完成へ向かい、均しく実を結び、すべてに法則があって、その徳は吉であるとする。

南呂の釈義・南呂の任苞・南呂と八月

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GT-400046・巻4
本文 校了
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南呂者南任也言陽氣有任生孳長也淮南子云南呂者任苞大也三禮義宗云南任也八月之中物皆含秀有懷任之象助成功之義

句読本文校了

南呂者南任也言陽氣有任生孳長也。淮南子云南呂者任苞大也。三禮義宗云南任也八月之中物皆含秀有懷任之象助成功之義。

訓読校了

南呂は、南は任なり。陽氣に生孳長を任ずること有るを言ふ。淮南子に云はく、南呂は任じて苞大なるなり。三禮義宗に云はく、南は任なり。八月の中、物皆秀を含み、懷任の象有り、功を成すを助くるの義なり。

現代語訳校了

南呂の「南」は担うことを表し、陽気が万物を生み増やし成長させる任をもつことをいう。『淮南子』は、南呂とは任を担って大きく包むことだとする。『三礼義宗』も南を「任」と解し、八月には万物が実りを内に含んで懐胎の象をもち、完成を助ける意味だとする。

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