第四論配藏府
第3冊 第19画像を開く(新しいタブ)原文翻刻校了
道家以肺應口者肺金也金能斷割口有牙齒亦能決斷是金象也管子之意恐亦然也甲乙以舌應心道家以舌應脾管子以心應下竅甲乙以舌應心者凡資身養命莫過五味辨了識知莫過乎心五味之入猶舌知之萬事是非猶心鑒之心欲有所陳舌必言之故心應以舌
句読本文校了
道家以肺應口者,肺金也。金能斷割,口有牙齒,亦能決斷,是金象也。『管子』之意,恐亦然也。『甲乙』以舌應心,道家以舌應脾,『管子』以心應下竅。『甲乙』以舌應心者,凡資身養命,莫過五味;辨了識知,莫過乎心。五味之入,猶舌知之;萬事是非,猶心鑒之。心欲有所陳,舌必言之,故心應以舌。
訓読校了
道家の肺を以て口に応ずるは、肺は金なればなり。金は能く断割し、口には牙歯有りて、また能く決断す。是れ金の象なり。『管子』の意も、恐らくまた然らん。『甲乙経』は舌を以て心に応じ、道家は舌を以て脾に応じ、『管子』は心を以て下竅に応ず。『甲乙経』の舌を以て心に応ずるは、凡そ身を資け命を養うは、五味に過ぐるは莫く、弁了し識知するは、心に過ぐるは莫ければなり。五味の入るは、猶お舌のこれを知るがごとく、万事の是非は、猶お心のこれを鑑るがごとし。心、陳ぶる所有らんと欲すれば、舌必ずこれを言う、故に心は舌を以て応ず。
現代語訳校了
道家が口を肺に配するのは、肺が金だからである。金は物を断ち切ることができ、口にも歯があって物を噛み切れるので、口は金の象である。『管子』の意図も、おそらく同じである。これに対して、『甲乙経』は舌を心に、道家は舌を脾に配し、『管子』は心を下の孔に配する。『甲乙経』が舌を心に配するのは、身体を支えて生命を養うものとして五味以上のものはなく、物事を明らかに弁別して知る働きとして心以上のものはないからである。五味が入ると舌がそれを知るように、万事の是非は心がそれを見定める。心が何かを述べようとすれば、舌が必ずそれを言葉にするため、心は舌に応じる。
