五行大義

五行大義

隋の蕭吉が五行思想の諸説を集成した『五行大義』全五巻について、土御門文書編纂所による原文翻刻・句読・訓読・現代語訳を公開します。

土御門文書編纂所による公開校訂版です。元禄十二年刊本の画像を底本とし、原文翻刻、独自句読、独自訓読、独自現代語訳を分離して公開します。

自家翻刻・訓読・現代語訳

公開版 gogyo-taigi-20260818-g4-v2・全964単位・15 / 49頁

GT-200077・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

入中央配戊己餘悉以干就支至戌亥无干配之單故爲孤辰巳之位支干竝无故名爲虚其空亡之辰從五行言之

句読本文校了

入中央、配戊己。餘悉以干就支。至戌亥、无干配之。單、故爲孤。辰巳之位、支干竝无、故名爲虚。其空亡之辰、從五行言之、

訓読校了

これを中央に入れ、戊己に配す。余は悉く干を以て支に就ける。戌亥に至れば干のこれに配するなく、単なる故に孤と為す。辰巳の位は支干並びになし。故に名づけて虚と為す。其の空亡の辰を五行よりこれを言へば、

現代語訳校了

それらを中央に入れて戊己に配し、そのほかはすべて干を支に合わせる。戌亥には配する干がなく、単独なので孤となる。辰巳の位置では支と干がともにないため、虚と名づける。この空亡の支を五行からいえば、

GT-200078・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

如甲子旬无戌亥水土半空亡以戌是土亥是水也不全無亥子故云半也甲戌旬無申酉爲金全空亡以金二支竝无也

句読本文校了

如甲子旬。无戌亥。水土半空亡。以戌是土。亥是水也。不全無亥子。故云半也。甲戌旬。無申酉。爲金全空亡。以金二支竝无也。

訓読校了

五行より見れば、甲子旬は戌亥を欠いて水土の半空亡となるが、亥子皆を欠くわけではない。甲戌旬は申酉をともに欠くので金の全空亡となる。

現代語訳校了

五行から見れば、甲子旬は戌亥を欠いて水土の半空亡となるが、亥子すべてを欠くわけではない。甲戌旬は申酉をともに欠くので金の全空亡となる。

GT-200079・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

甲申旬無午未爲火土半空亡以巳午不全无也甲午旬無辰巳亦然甲辰旬無寅卯亦云木全空亡甲寅旬無子丑

句読本文校了

甲申旬。無午未。爲火土半空亡。以巳午不全无也。甲午旬。無辰巳。亦然。甲辰旬。無寅卯。亦云木全空亡。甲寅旬。無子丑。

訓読校了

甲申旬は午未なく、火土の半空亡と為す。巳午を全くなくすにはあらざるを以てなり。甲午旬は辰巳なく、亦た然り。甲辰旬は寅卯なく、亦た木の全空亡と云ふ。甲寅旬は子丑なく、

現代語訳校了

甲申旬は午・未を欠き、巳・午という火の二支すべてを欠くわけではないので、火と土の半空亡となる。甲午旬は辰・巳を欠くため、これも土と火の半空亡となる。甲辰旬は寅・卯をともに欠くので木の全空亡となる。甲寅旬は子・丑を欠き、

GT-200080・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

亦水土半空亡竝以二支不俱無也兵書云陽生甲子不足戌亥仍爲天門陰生甲午不足辰巳仍爲地戶陽界甲寅

句読本文校了

亦水土半空亡。竝以二支不俱無也。兵書云。陽生甲子。不足戌亥。仍爲天門。陰生甲午。不足辰巳。仍爲地戶。陽界甲寅。

訓読校了

亦た水土の半空亡なり。並びに二支俱になきにはあらざるを以てなり。『兵書』に云ふ、陽生の甲子は戌亥に足らず、仍ち天門と為す。陰生の甲午は辰巳に足らず、仍ち地戸と為す。陽界の甲寅は、

現代語訳校了

これも水と土の半空亡である。これらはいずれも、対応する二支がともに欠けているわけではないからである。『兵書』は、陽生の甲子で不足する戌・亥を天門、陰生の甲午で不足する辰・巳を地戸とし、陽界の甲寅については、

GT-200081・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

不足子丑仍爲鬼門陰界甲申不足午未仍爲人門陽盛甲辰卯爲之隔陰興甲戌酉爲之隔此竝是六甲之空支也

句読本文校了

不足子丑。仍爲鬼門。陰界甲申。不足午未。仍爲人門。陽盛甲辰。卯爲之隔。陰興甲戌。酉爲之隔。此竝是六甲之空支也。

訓読校了

子丑に足らず、仍ち鬼門と為す。陰界の甲申は午未に足らず、仍ち人門と為す。陽盛の甲辰は卯をこれが隔てと為し、陰興の甲戌は酉をこれが隔てと為す。此れ並びに是れ六甲の空支なり。

現代語訳校了

不足する子・丑を鬼門とする。陰界の甲申では不足する午・未を人門とし、陽盛の甲辰では卯を隔てとし、陰興の甲戌では酉を隔てとする。これらはいずれも六甲の空支である。

GT-200082・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

春秋元命苞云地不足東南右動終而入虚門此明甲子孤在戌亥虚在辰巳也一干一支爲一日者以周天三百六十五度四分度之一

句読本文校了

春秋元命苞云、地不足東南、右動終而入虚門。此明甲子、孤在戌亥、虚在辰巳也。一干一支爲一日者、以周天三百六十五度四分度之一。

訓読校了

『春秋元命苞』は、地は東南が不足し、右へ動いて虚門に入ると説く。これは甲子旬の孤が戌亥、虚が辰巳にあることを示す。一干一支を一日と爲すのは、周天が三百六十五度四分の一なるが故なり。

現代語訳校了

『春秋元命苞』は、地は東南が不足し、右へ動いて虚門に入ると説く。これは甲子旬の孤が戌亥、虚が辰巳にあることを示す。一干一支を一日とするのは、周天が三百六十五度四分の一だからである。

GT-200083・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

日日行一度故正用一干一支以主一日也三旬爲一月者月日行十三度四分度之一三旬而周天也十二月爲一歲者

句読本文校了

日日行一度、故正用一干一支、以主一日也。三旬爲一月者、月日行十三度四分度之一、三旬而周天也。十二月爲一歲者、

訓読校了

太陽が一日に一度進むので、一干一支で一日を支配す。三旬を一月と爲すのは、月が一日に十三度四分の一進み、三旬で天を一周するためなり。十二月を一歳と爲す。

現代語訳校了

太陽が一日に一度進むので、一干一支で一日を支配する。三旬を一月とするのは、月が一日に十三度四分の一進み、三旬で天を一周するためである。十二月を一歳とする。

GT-200084・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

四時時有三月生殺之功備遍十二支也一歲合三百六十日者六六三十六六甲之數也六甲閒兩月之日者以陰陽奇偶備也

句読本文校了

四時時有三月。生殺之功。備遍十二支也。一歲合三百六十日者。六六三十六。六甲之數也。六甲閒兩月之日者。以陰陽奇偶備也。

訓読校了

四時は各々三月有り、生殺の功、備さに十二支に遍し。一歲、合せて三百六十日なるは、六六三十六、六甲の數なり。六甲の間、兩月の日なるは、陰陽の奇偶備はるを以てなり。

現代語訳校了

四季はそれぞれ三か月あり、生殺の働きが十二支全体に行き渡る。一年が三百六十日なのは、六旬から成る六甲が一年に六度あり、六×六=三十六旬となる数だからである。六甲一巡が二か月分の日数となるのは、陰陽の奇数と偶数をともに備えるためである。

GT-200085・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

陽者爲奇陰者爲偶萬物庶類吉凶之理以此彰矣其支干相配歲月日時竝然立歲之元起於上元甲子立月之元

句読本文校了

陽者爲奇。陰者爲偶。萬物庶類。吉凶之理。以此彰矣。其支干相配。歲月日時竝然。立歲之元。起於上元甲子。立月之元。

訓読校了

陽を奇と為し、陰を偶と為す。万物庶類の吉凶の理は、此れを以て彰らかなり。其の支干の相配するは、歳月日時並びに然り。歳の元を立つるは上元甲子に起こる。月の元を立つるは、

現代語訳校了

陽を奇数、陰を偶数とし、万物やさまざまな類の吉凶の理はここに明らかになる。支干の組合せは歳・月・日・時のいずれにも用いる。歳の起点は上元甲子に始まる。月の起点については、

GT-200086・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

起甲巳之歲十一月甲子立日之元六旬起自甲子立時之元冬夏二至後得甲巳之日夜半起甲子四事皆以甲子爲首也

句読本文校了

起甲巳之歲。十一月甲子。立日之元。六旬起自甲子。立時之元。冬夏二至後。得甲巳之日。夜半起甲子。四事皆以甲子爲首也。

訓読校了

甲・己の年は十一月を甲子として月を起こし、日は六旬を甲子より始める。時刻は冬至・夏至後の甲日または己日の夜半を甲子と爲す。歳月日時の四者はいずれも甲子を初めと爲す。

現代語訳校了

甲・己の年は十一月を甲子として月を起こし、日は六旬を甲子から始める。時刻は冬至・夏至後の甲日または己日の夜半を甲子とする。歳月日時の四者はいずれも甲子を初めとする。

GT-200087・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

其上配九星下配九州者黃帝兵決云甲子從北斗魁第一星起順數至庚午在第七剛星至辛未還從第六星逆數至丙子

句読本文校了

其上配九星。下配九州者。黃帝兵決云。甲子從北斗魁第一星起。順數至庚午。在第七剛星。至辛未。還從第六星。逆數至丙子。

訓読校了

干支を上では九星、下では九州に配す。『黄帝兵決』では甲子を北斗の魁第一星より始め、庚午まで順行して第七剛星に至り、辛未より第六星へ戻って丙子まで逆行す。

現代語訳校了

干支を上では九星、下では九州に配する。『黄帝兵決』では甲子を北斗の魁第一星から始め、庚午まで順行して第七剛星に至り、辛未から第六星へ戻って丙子まで逆行する。

GT-200088・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

又從第一星順數盡六甲其下配九州者史書云甲齊乙東夷丙楚丁南夷戊魏己韓庚秦辛西夷壬燕癸北夷漢書五行志云

句読本文校了

又從第一星。順數盡六甲。其下配九州者。史書云。甲齊。乙東夷。丙楚。丁南夷。戊魏。己韓。庚秦。辛西夷。壬燕。癸北夷。漢書五行志云。

訓読校了

さらに第一星より順に數へて六甲を盡くす。下で九州に配することについて、『史書』に云ふ、甲は齊、乙は東夷、丙は楚、丁は南夷、戊は魏、己は韓、庚は秦、辛は西夷、壬は燕、癸は北夷なり。『漢書』五行志に云ふ。

現代語訳校了

さらに第一星から順に数え、六甲を一巡させる。地上の九州への配当について、『史書』では、甲を斉、乙を東夷、丙を楚、丁を南夷、戊を魏、己を韓、庚を秦、辛を西夷、壬を燕、癸を北夷とする。続いて『漢書』五行志は次のようにいう。

GT-200089・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

甲乙海外日月不治丙丁江淮海岱戊己中州河濟庚辛華山以西壬癸常山以北子周丑翟寅楚卯鄭辰邯鄲

句読本文校了

甲乙。海外。日月不治。丙丁。江淮海岱。戊己。中州河濟。庚辛。華山以西。壬癸。常山以北。子。周。丑。翟。寅。楚。卯。鄭。辰。邯鄲。

訓読校了

『漢書』五行志に云ふ、甲乙は海外、日月治めず。丙丁は江淮・海岱、戊己は中州・河濟、庚辛は華山以西、壬癸は常山以北なり。支では、子は周、丑は翟、寅は楚、卯は鄭、辰は邯鄲なり。

現代語訳校了

『漢書』五行志では、甲・乙を海外、すなわち日月の占候が及ばない所に配し、丙・丁を江淮・海岱、戊・己を中州・河済、庚・辛を華山以西、壬・癸を常山以北に配する。十二支では、子を周、丑を翟、寅を楚、卯を鄭、辰を邯鄲に配する。

GT-200090・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

巳衞午秦未中山宋申齊酉魯戌越亥燕龍首經曰子齊青州丑吳越揚州寅燕幽州卯宋豫州辰晉兗州巳楚荆州午周三河未秦雍州申蜀益州酉梁州戌徐州亥衞并州若地辰之位史漢近之星次而論龍首爲當

句読本文校了

巳衞午秦未中山宋申齊酉魯戌越亥燕龍首經曰、子齊青州丑吳越揚州寅燕幽州卯宋豫州辰晉兗州巳楚荆州午周三河未秦雍州申蜀益州酉梁州戌徐州亥衞并州若地辰之位史漢近之星次、而論龍首爲當。

訓読校了

巳は衞、午は秦、未は中山・宋、申は齊、酉は魯、戌は越、亥は燕なり。『龍首經』に曰く、子は齊・青州、丑は吳越・揚州、寅は燕・幽州、卯は宋・豫州、辰は晉・兗州、巳は楚・荆州、午は周・三河、未は秦・雍州、申は蜀・益州、酉は梁州、戌は徐州、亥は衞・并州なり。若し地辰の位は、史・漢は之に近く、星次より論ずれば『龍首』を當と爲す。

現代語訳校了

巳は衛、午は秦、未は中山・宋、申は斉、酉は魯、戌は越、亥は燕に配する。『龍首経』では、子を斉・青州、丑を呉越・揚州、寅を燕・幽州、卯を宋・豫州、辰を晋・兗州、巳を楚・荊州、午を周・三河、未を秦・雍州、申を蜀・益州、酉を梁州、戌を徐州、亥を衛・并州に配する。地上の十二支の位置としては『史記』『漢書』の説が近く、星次から論じるなら『龍首経』の説が妥当である。

GT-200091・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

其配人身甲乙爲頭丙丁爲胸脇戊己爲心腹庚辛爲股壬癸爲手足則子爲頭丑亥爲胸臂寅戌爲手卯酉爲腰脇辰申爲尻肱巳未爲脛午爲足

句読本文校了

其配人身甲乙爲頭丙丁爲胸脇戊己爲心腹庚辛爲股壬癸爲手足、則子爲頭丑亥爲胸臂寅戌爲手卯酉爲腰脇辰申爲尻肱巳未爲脛午爲足。

訓読校了

其れ人身に配するに、甲乙を頭と爲し、丙丁を胸脇と爲し、戊己を心腹と爲し、庚辛を股と爲し、壬癸を手足と爲す。則ち子を頭と爲し、丑亥を胸臂と爲し、寅戌を手と爲し、卯酉を腰脇と爲し、辰申を尻肱と爲し、巳未を脛と爲し、午を足と爲す。

現代語訳校了

人体への配当では、十干の甲・乙を頭、丙・丁を胸と脇、戊・己を心と腹、庚・辛を股、壬・癸を手足とする。十二支では、子を頭、丑・亥を胸と臂、寅・戌を手、卯・酉を腰と脇、辰・申を尻と肘、巳・未を脛、午を足とする。

GT-200092・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

此皆初爲首末爲足配五藏也干以甲乙爲肝丙丁爲心戊己爲脾庚辛爲肺壬癸爲腎也支以寅卯爲肝巳午爲心辰戌丑未爲脾申酉爲肺亥子爲腎此皆從五行配之

句読本文校了

此皆初爲首末爲足配五藏也。干以甲乙爲肝丙丁爲心戊己爲脾庚辛爲肺壬癸爲腎也。支以寅卯爲肝巳午爲心辰戌丑未爲脾申酉爲肺亥子爲腎此皆從五行配之。

訓読校了

此れ皆、初めを首と爲し、末を足と爲して、五藏に配するなり。干は甲乙を以て肝と爲し、丙丁を心と爲し、戊己を脾と爲し、庚辛を肺と爲し、壬癸を腎と爲すなり。支は寅卯を以て肝と爲し、巳午を心と爲し、辰戌丑未を脾と爲し、申酉を肺と爲し、亥子を腎と爲す。此れ皆、五行に從ひて之を配す。

現代語訳校了

これらはすべて、配列の初めを頭、末を足として五臓に配する。十干では甲・乙を肝、丙・丁を心、戊・己を脾、庚・辛を肺、壬・癸を腎とする。十二支では寅・卯を肝、巳・午を心、辰・戌・丑・未を脾、申・酉を肺、亥・子を腎とする。いずれも五行に従った配当である。

皮毛・筋・肉・骨・血脈への配当

第2冊 第13画像を開く(新しいタブ)
GT-200093・巻2
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原文翻刻校了

又干以甲乙爲皮毛丙丁爲爪筋戊己爲肉庚辛爲骨壬癸爲血脈也支以寅卯爲皮毛巳午爲爪筋辰戌丑未爲肉申酉爲骨亥子爲血脈也

句読本文校了

又干以甲乙爲皮毛丙丁爲爪筋戊己爲肉庚辛爲骨壬癸爲血脈也。支以寅卯爲皮毛巳午爲爪筋辰戌丑未爲肉申酉爲骨亥子爲血脈也。

訓読校了

又、干は甲乙を以て皮毛と爲し、丙丁を爪筋と爲し、戊己を肉と爲し、庚辛を骨と爲し、壬癸を血脈と爲すなり。支は寅卯を以て皮毛と爲し、巳午を爪筋と爲し、辰戌丑未を肉と爲し、申酉を骨と爲し、亥子を血脈と爲すなり。

現代語訳校了

また十干では、甲・乙を皮毛、丙・丁を爪と筋、戊・己を肉、庚・辛を骨、壬・癸を血脈に配する。十二支では、寅・卯を皮毛、巳・午を爪と筋、辰・戌・丑・未を肉、申・酉を骨、亥・子を血脈に配する。

GT-200094・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

木生在地上故爲皮毛火有猛毅故爲爪筋土有持載故以爲肉金性堅剛故爲骨水本流潤故是血脈竝支干所配故以備釋

句読本文校了

木生在地上。故爲皮毛火有猛毅。故爲爪筋土有持載。故以爲肉金性堅剛。故爲骨水本流潤。故是血脈竝支干所配。故以備釋。

訓読校了

木は生じて地上に在る。故に皮毛と爲す。火は猛毅有り、故に爪筋と爲す。土は持載有り、故に以て肉と爲す。金の性は堅剛、故に骨と爲す。水は本より流潤、故に是れ血脈なり。竝びに支干の配する所なり。故に以て備さに釋す。

現代語訳校了

木は地上に生えるため皮毛、火は勢いが強いため爪筋、土は支え載せるため肉、金は堅いため骨、水は流れて潤すため血脈に当たる。以上が干支の身体配当なので、詳しく説明した。

GT-200095・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

第六論五行相雜就此分爲三段一者論五行體雜二者論支干雜三者論方位雜一者論五行體雜凡五行均布遍在萬有不可定守一途今先論五行體雜但其氣周流隨事而用若言不雜水只應一何故謂五而爲六火金木土竝爾當知生數爲本成數爲雜

句読本文校了

第六論五行相雜就此分爲三段一者、論五行體雜二者、論支干雜三者、論方位雜一者、論五行體雜凡五行均布遍在萬有不可定守一途今先論五行體雜但其氣周流隨事、而用若言不雜水只應一何故謂五、而爲六火金木土竝爾當知生數爲本成數爲雜。

訓読校了

第六、五行の相雜を論ず。此れに就きて分かちて三段と爲す。一には五行の體雜を論じ、二には支干の雜を論じ、三には方位の雜を論ず。一には五行の體雜を論ず。凡そ五行は均しく布き、遍く萬有に在りて、定めて一途を守る可からず。今、先づ五行の體雜を論ず。但だ其の氣は周流し、事に隨ひて用を爲す。若し雜らずと言はば、水は只だ一なるべし。何故に五と謂ひて六と爲すや。火・金・木・土も竝びに爾り。當に知るべし、生數を本と爲し、成數を雜と爲す。

現代語訳校了

第六論は、五行が互いに混じることを、第一に五行自体の混合、第二に干支の混合、第三に方位の混合という三段に分けて論じる。まず五行自体の混合を論じる。五行は等しく広がって万物に遍在し、一つの固定した在り方だけを守るものではない。その気は巡り流れ、事に応じて働く。もし混じり合わないのなら、水は一だけであるはずなのに、なぜ五と組み合わさって六となるのか。火・金・木・土も同様である。したがって、生数を基本、成数を混合と見るべきである。

GT-200096・巻2
本文 校了
原文翻刻校了

既有雜故一行當體卽有五義如木有曲直此是木也木中有火則是火也木堪爲兵仗有擊觸之能卽是金也木中有潤卽是水也木吐華葉子實卽是土也

句読本文校了

既有雜。故一行當體卽有五義如木有曲直此是木也。木中有火、則是火也。木堪爲兵仗有擊觸之能卽是金也。木中有潤卽是水也。木吐華葉子實卽是土也。

訓読校了

既に雜有り。故に一行、當體に卽ち五義有り。木の曲直有るが如きは、此れ木なり。木中に火有れば、則ち是れ火なり。木は兵仗と爲すに堪へ、擊觸の能有れば、卽ち是れ金なり。木中に潤ひ有れば、卽ち是れ水なり。木、華葉・子實を吐けば、卽ち是れ土なり。

現代語訳校了

混合があるため、一つの行そのものにも五行の性質がある。木には曲直という木性、内在する火性、武器となって打撃する金性、潤いという水性、花・葉・実を生む土性がある。

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五行大義 第2冊 第11画像 画像を読み込んでおります
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