冬至は二十四節気の一つで、日本では一年のうち昼が最も短く、夜が最も長くなる頃でございます。この日を境に昼が長くなってゆくことから、陰の極まりに陽が生まれる「一陽来復」の節目として重んじられてまいりました。
暦には、正月、立春、冬至など、それぞれに意味をもつ節目がございます。年の始まりをどこに置くかは、暦の制度や考え方によって異なります。冬至は、太陽の巡りを捉えるうえで大切な基準でございます。
旧暦十一月の朔日と冬至が同じ日になることを「朔旦冬至(さくたんとうじ)」と申します。月の始まりと太陽の節目が重なる日として、宮中でも祝われてまいりました。
十九太陽年と二百三十五朔望月は、ほぼ同じ長さです。この近い周期を用いると、十九年の間に七度の閏月を置いて、月と季節の巡りを合わせることができます。ただし、両者は厳密に等しいわけではなく、朔旦冬至も必ず十九年ごとになるとは限りません。
伊勢の神宮では、二十年に一度の式年遷宮が受け継がれております。暦の周期と遷宮の年限とを重ねて考える説もございますが、十九年と二十年という数の近さだけで、その由来が定まるものではございません。天武天皇の御発意に始まる遷宮を、当宮も、祈りを新たに受け継ぐ大切な営みとして仰いでおります。
冬至には、柚子湯に入り、南瓜や小豆粥をいただくなど、土地ごとの習いがございます。寒さの深まる頃に身をいたわり、家族の健やかさを祈る節目でもございます。季節の恵みをいただきながら、再び伸びてゆく日の光をお迎えください。