背景

厄除祈願

◆ 陰陽道由来である厄年

陰陽道の古き智慧によれば、「厄年」とは人生における重大な転換点にして、運命の潮目を示す神聖な時節とされております。この深遠な教えは、我が国の精神文化の根幹を成す陰陽道の叡智より発展を遂げたものでございます。

いにしえより、我が国の干支の体系や恵方の概念、さらには吉日の選定に至るまで、陰陽道の哲理は日本の伝統文化の礎として深く根付いてまいりました。とりわけ呪術の系譜をたどれば、その源流は紛れもなく陰陽道に帰着するものでございます。

陰陽道の基本原理である「太一陰陽五行」の理は、時間・空間を含む森羅万象を貫く根本原理として、天地における神気の秩序を体系化したものであり、その影響は曜日や時刻、惑星の命名にまで及んでおります。この崇高なる叡智の継承者たる陰陽道宗家・土御門殿天社宮は、古来より朝廷に仕える陰陽頭として、皇室ならびに将軍家の厄除祈願を執り行う重責を担ってまいりました。

陰陽道において、人の世に生を受けた者は年輪を重ねるごとにさまざまな試練に遭遇いたしますが、土御門家(安倍家)の御祖である安倍晴明公より伝えられた教えによれば、厄年の祓いを正しく執り行うことにより、未来への光明が輝かしく開かれるとされております。

このように、陰陽道とは人智を超えた力学によって運勢を読み、それを変える呪術体系であり、現代の神社仏閣の祭祀作法の理論的基盤にもなっております。



◆ 北斗七星(太一)の御神威

天の運行によって生じる厄年において、厄除祈願の根幹を成すのは、北天に煌々と輝く北斗七星(太一)でございます。陰陽道の深遠な教えによれば、北斗七星の御神威こそが万物の運命を司る根源的な力とされ、往古よりこの神聖なる星辰の運行を基として、人々が天地の理に沿えるよう、日本の暦が編まれてまいりました。

そして当宮は、日本で唯一、太一の神をお祀りする社でございます。陰陽を生み出す宇宙創生の神、太一は、1300年前に吉備真備公によって我が国にもたらされ、安倍晴明公をはじめ代々の安倍家(のちの土御門家)の邸内で尊崇されるとともに、天皇家や将軍家より篤く信仰されてまいりました。

日本一社として、太一を祀る陰陽道宗家・天社宮が担う崇高なる使命の一つに、我が国の暦作りがございます。現代においても、当宮は全国各地の格式高い社寺様の暦を謹んで作成申し上げております。

恵方や干支は立春を境として転換するものとされ、厄年もまた同様に立春を機に切り替わると伝えられております。この立春とは、太陽黄経が315度、北斗七星の柄が寅の方向を指す時節であり、恵方の神様(太一)をはじめとする星辰の神々(太歳神(木星)、大将軍(金星)、大陰神(土星)、歳刑神(水星)、歳破神(土星)、歳殺神(金星)、黄幡神(羅睺星)、豹尾神(計都星))が、その神秘なる運行を開始される重要な節目(迎春)とされております。

※五行大義曰く「寅とは動き始めて生じるのである」

かように、天界の神々の御動座に呼応して災厄を祓い清め、運勢を高めることこそが厄祓の真髄と伝えられております。土御門家(安倍家)に代々伝わる陰陽道の叡智、そして、星辰の理(ことわり)の神秘なる働きによって、厄年にある方々の運勢を好転へ導くことが叶うのでございます。



令和七年 厄年・凶年一覧







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