当宮は、陰陽道の泰斗として名高き大陰陽師・安倍晴明公の神秘なる教えと、陰陽道の主祭神、北斗七星の神である泰山府君大神(太一)を代々護り伝え、春日大社様、日吉大社様、三嶋大社様、出羽三山神社様、伏見稲荷大社様、鞍馬寺様をはじめとする格式高い社寺様の暦を作成し、星辰の神々の御力をその暦に宿し奉製するという、比類なき重責を担わせていただいております。
当宮が謹んで奉製いたします暦には、皆様に馴染みのある、一粒万倍日や天赦日といった人々の指針となる吉凶日、恵方、干支、十二直、二十八宿、九星、そして日本全国の社寺様の祭祀や年中行事が記されております。これらは全て、北の空に輝く北斗七星の神秘なる運行と深く結びついているのでございます。
(*当宮の暦は、安倍晴明公より継承してきた日本元祖の暦であり、ゆえに他の暦と吉凶の配置、意味が異なり、追随を許さぬ特色を有する暦として、今日に至るまで篤く尊ばれ、多くの方々の日々の指針となっているのでございます。)
北斗七星は、夜空で唯一動かぬ北極星の周りを巡り、森羅万象の根元である陰陽を生み出す神「太一」として、古来より秘密裏に崇め奉られてまいりました。歴代の天皇家、そして徳川家康公をはじめとする将軍家も、北斗七星(太一)の絶大なる御力に深い敬意を表してこられたのでございます。
明治維新までの皇室の伝統行事にも、北斗七星(太一)への篤き信仰が色濃く反映されております。陰陽暦の元旦寅の刻に天皇陛下が執り行われる四方拝は、北斗七星への崇敬から始まり、天皇陛下の御礼服には、北斗七星の荘厳なる姿が大きく描かれておりました。これらは、北斗七星への信仰が我が国の文化と伝統の根底において、いかに重要な位置を占めているかを如実に物語っております。
我が国の伝統文化に深く根付く陰陽道において、「吉」とは天地の神々の理に寄り添い生きることを意味いたします。
お正月、節分、端午の節句、七夕など、日本人が大切に守り継いできた古来からのしきたり(陰陽暦)に則って日々を過ごすことは、北斗七星の神秘なる調べ、すなわち天地の理に身を委ねることにほかなりません。それは同時に、太一より生み出された八百万(やおよろず)の神々への深い感謝と敬意を、日々の営みを通じて表す崇高な行いなのでございます。
当宮は、暦作する上で最も大切な太一(北斗七星の神・泰山府君大神)をお祀りする、日本で唯一の社でございます。
(*暦におきましては、「太一」は日月星辰の神々をお統べになる恵方(えほう)の神、すなわち歳徳神のお姿として顕現されてございます。)
天地の理(ことわり)を唯一読み解くことを許された安倍家(後の土御門家)のみが、「太一」を代々奉じ、その神意を暦へと配する尊き務めを、天皇家より正式にお許しいただいておりました。
この由緒正しき伝統により、正和六年(1317年)、第九十五代 花園天皇より、平安京の北西(神門の方位)、すなわち北斗七星の方角に位置する若狭名田庄の地を泰山府君大神の祭領地として賜り、将軍綱吉の代、天和二年(1682年)に、第百十二代 霊元天皇より、日本一社として天を祀る、「天社宮」の尊き御名を頂戴いたしました。現代に至りましても、昭和天皇が若狭へ行幸の折には、当宮への労いの御言葉を賜りました。
私ども天社宮では、天の神々と共に、千年の時を超えて受け継がれし大陰陽師・安倍晴明公の御伝と、日本人の神性を支える暦の伝統、文化を護り継ぎ、皇室の悠久なる繁栄と世界の大調和を心よりお祈り申し上げるとともに、皆様方の幸福と健康を祈念いたしております。
皆様の尊き御参拝を、心よりお待ち申し上げております。
御守・お札の
ご案内
遠方より心に当宮を寄せられる方々や、
日々の暮らしにご多忙にて参拝叶わぬ皆様のために、
御守を郵送にて、お頒ちすることができます。
泰山府君大神(太一)の御神徳を込めし尊き御守を、
皆様のもとへお届け申し上げます。
各御守は、当宮の神職が丁重に祈祷を施し、
御神徳を授かったものにて御座います。
祭祀行事
当宮におきましては、
安倍晴明公より継承し、
大切に守り伝えてまいりました神聖なる祭祀を、
古式ゆかしき作法に則り、
厳粛に斎行いたしております。
これらの祭祀は、天地人の大いなる調和を祈り、
陰陽の深遠なる理に基づき、
天の神々に万民の幸福と
世界の安寧とを祈念申し上げるものでございます。
御祈祷・厄除
当宮における御祈祷は、
安倍晴明公より、代々土御門家だけに伝わる
泰山府君大神(太一)の御神徳を仰ぐ、
誠に尊きご祈祷にて御座います。
泰山府君大神の御神徳により、
皆様の御心願成就と災厄除去を祈念する、
御祈祷と厄除の儀を執り行っております。