天社宮
お知らせ背景

当宮、天社宮は、霊元天皇より「日本一社」の宮号を賜った、天の最高神・太一(たいいつ・北斗七星)をお祀りする日本唯一の神社でございます。陰陽道宗家として天社土御門神道管長を代々務める土御門家は、第八代孝元天皇の皇子、大彦命を祖とし、安倍晴明公の嫡流として、千年以上にわたり、太一をお祀りしてまいりました。

当宮でお祀りしている太一は古来より天皇家において篤く信仰され、現在も伊勢神宮の式年遷宮では太一の幟が掲げられております。昭和天皇が若狭へ行幸の折には、当宮へ労いのお言葉を賜るなど、皇室と深い縁で結ばれております。


伊勢神宮様より天社宮に奉納されし書


古事記や日本書紀において、天地開闢では混沌とした一気が陰陽に分かれ、天地が創造されたと記されております。太一とは、その混沌とした一気であり、万物の根源神でございます。日月星辰、地上の万物の魂魄(こんぱく)は、すべて太一より生じ、一つの摂理(天意)でつながっております。

太一は天において北斗七星として輝き、その柄は十二支の方位を巡りながら、日月と五行(木・火・土・金・水)の惑星、そして地上の万物の運命を司り、天の星々の姿にその天意が宿ると、当宮に伝えられております。

陰陽道とは、太一を敬い、天意を学ぶ道でございます。

天意を唯一読み解くことができる安倍家(後の土御門家)が、天意を暦へと配する神聖な務めを代々担ってまいりました。日本の暦とは、北斗七星・惑星・日月の運行から天意を読み取り、記したものでございます。日々、天地の神々の御心に寄り添うことで、御神徳をいただける、神々と共に生きるための道標でございます。

当宮では、現代においても、安倍晴明公より伝わる暦術に基づき、社寺様の暦を作暦し、春日大社様、日吉大社様、三嶋大社様、石上神宮様、出羽三山神社様、伏見稲荷大社様、鞍馬寺様をはじめとする多くの社寺様へ暦を奉製させていただいております。(当宮の暦は、書店等で販売されている暦とは内容が異なります。)

日本の暦とは単なる日付の羅列ではなく、天地神々の神意を映し出す神聖な結晶でございます。天の最高神、太一神の御神徳に触れることで、日本の暦の奥深さ、そして万物の根源たる最高神、太一の偉大なる御力を、ぜひ感じ取っていただければ幸いでございます。