
御初穂料 300圓
令和八年の本暦を謹んで奉製いたしました。この暦は、太一大神への祈祷をもって始まり、安倍晴明公の叡智に基づいて編纂されたものでございます。暦を手にされる皆様に太一の御加護が及びますよう祈念を込めて奉製いたしております。
寸法: 130mmx140mmx2mm
説明
延喜式に「巳の日に御暦を上納す」と記されていることは、陰陽寮が天文・造暦・陰陽学・漏刻を司る中務省の至高機関であったことを示しております。その長たる陰陽頭には、陰陽博士・天文博士・暦博士の称号が授けられました。
平安時代の大学者にして土御門家の祖である安倍晴明公は、天文暦・陰陽博士の称号を拝受し、陰陽頭に就任されました。以来、土御門家は五十余代にわたってこの栄誉ある地位を継承し、毎年「巳の日」に御暦を朝廷に上奏し、勅許を得て全国に頒布する責務を担ってまいりました。
このように、我が国の造暦は土御門家が平安時代より明治初年まで家職として守り続け、神聖なる暦の正統を継承してきたのであります。
江戸時代には、京都、伊勢、奈良、三嶋、江戸、大宮、会津より暦の頒布が許されましたが、いずれも造暦の根幹は土御門家にあり、厳正な審査を経て各奉行所に下され、経師により版行されたものでございます。
しかし、明治三年、陰陽寮の廃止により暦の管轄が東京大学星学局に移され、土御門晴栄卿は同局に出仕されました。これにより土御門家と官暦との関係は断たれ、暦の刊行は自由化されることとなりました。その結果、正統なる伝承を欠いた恣意的な解釈による暦や、根拠なき俗説が巷間に横行することとなったのでございます。
しかしながら、八十年の歳月を経て、諸社寺の篤きご支援を賜り、昭和二十一年、安倍晴明暦はその伝統を再興する運びとなりました。
天社土御門神道本庁編纂の暦は、安倍晴明公より継承する正統なる暦術を今に伝え、造暦に際して太一への厳粛なる神事をもって始まり、暦を手にされる皆様に太一の御加護が及びますよう、祈念を込めて奉製いたしております。
安倍晴明公より脈々と受け継がれた家業の真髄と、太古より伝承されてきた陰陽道の深遠なる教えが記されたこの暦は、日本唯一の正統なる暦として、今日においても多くの方々の日々の指針として篤く信頼されております。
追加情報
重さ | 30 g |
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サイズ | 20 × 14 × 0.5 cm |
暦の年 | 令和八年, 令和七年 |