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土御門暦本暦

御初穂料 300

令和七乙巳年の本暦になります。令和六年甲辰(閏)年の本暦をご希望の方は、お問い合わせよりご連絡ください。

 

 

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説明

日本の暦の歴史は、1000年以上前にさかのぼります。延喜式(西暦965年)によれば、陰陽寮が毎年巳の日に天皇へ暦を献上する重要な役割を担っていました。陰陽寮は宮中の中務省に属し、天文学、暦作成、陰陽道、時刻測定を司る最高機関になります。

 

この伝統の中心に位置するのが、安倍晴明公を祖とする土御門家です。平安時代の卓越した学者であった安倍晴明公は、その深遠な知識により陰陽頭に任命されました。以来、土御門家は50代以上にわたり、日本の暦作成を独占的に担当してきました。平安時代から明治初期まで900年以上もの長きにわたり、土御門家は日本の暦の最高権威として君臨し続けたのです。

 

江戸時代には、暦の頒布が全国各地で行われるようになりましたが、その根幹を成すのは常に土御門家の作成した暦でした。厳格な審査を経て各地の奉行所に下された暦は、日本中の人々の生活を導く指針となりました。

 

明治維新後、暦の管理は近代化の波に揉まれましたが、土御門家の知識と伝統は決して失われることはありませんでした。80年の空白期間を経て、昭和21年(1946年)、土御門暦は再興を果たしました。

 

現代の土御門暦は、1000年以上の歴史を持つ安倍晴明公が大成した陰陽道の叡智と、現代の天文学データを元にした唯一無二の暦であり、日本の伝統文化を守り続ける重要な役割を果たしています。

 

その正統性と価値は、日本を代表する由緒ある神社仏閣によっても認められています。晴明神社様をはじめ、春日大社様、三嶋大社様、伏見稲荷大社様、鞍馬寺様など、日本の精神文化の中心地となる多くの社寺で、土御門暦が取り扱われています。

 

土御門暦は単なる暦ではなく、それは、日本の悠久の歴史と文化、そして先人の智慧が凝縮された、かけがえのない文化遺産なのです。現代に生きる我々にとって、土御門暦は過去と未来をつなぐ貴重な架け橋となるでしょう。

追加情報

重さ 30 g
サイズ 20 × 14 × 0.5 cm