背景

安倍晴明暦

安倍晴明暦のご案内

安倍晴明公より脈々と伝わる暦の正伝

延喜式(紀一、五六五)陰陽寮に「巳の日に御暦を上納す」と記されてございます。 陰陽寮とは、天文・造暦・陰陽学・漏刻を司る、中務省における最高の機関でございました。 その長たる陰陽頭には、陰陽博士・天文博士・暦博士の称号が授けられました。

平安時代の大学者にして土御門家の祖である安倍晴明公は、天文暦・陰陽博士の称号を拝受し、陰陽頭に就任されました。 以来、土御門家は五十余代にわたりこの栄誉ある地位を継承し、毎年「巳の日」に御暦を朝廷に上奏し、勅許を得て全国に頒布する責務を担ってまいりました。

このように、我が国の造暦は平安時代より明治初年まで、土御門家が家職として守り続け、神聖なる暦の正統を継承してきたのでございます。

江戸時代には、京都・伊勢・奈良・三嶋・江戸・大宮・会津において暦の頒布が許されましたが、その根幹にある造暦はすべて土御門家に属し、厳正な審査を経て各奉行所に下され、経師により版行されたものでございました。

しかし、明治三年、陰陽寮の廃止により暦の管轄は東京大学星学局に移され、土御門晴栄卿も同局に出仕されました。 これにより土御門家と官暦との関係は断たれ、暦の刊行は自由化されることとなり、その結果、独自解釈の暦や根拠なき説が広まり、我が国の暦は、正統を見失う事態となったのでございます。

けれども八十年の歳月を経て、諸社寺の篤きご支援を賜り、昭和二十一年、安倍晴明暦は再びその伝統を再興することとなりました。

天社土御門神道本庁が編纂する暦は、安倍晴明公より継承された正伝の暦術を今に伝えます。 造暦は太一への厳粛なる神事をもって始められ、暦を手にされる皆様に太一の御加護が及びますよう、祈念を込めて奉製いたしております。

安倍晴明公より脈々と受け継がれた家業の真髄と、太古より伝承される陰陽道の深遠なる教えが記されたこの暦は、日本唯一の正統なる暦として、今日においても多くの由緒ゆかしき社寺様に奉製され、篤き信頼を賜っております。

【安倍晴明暦】取扱社寺様

下記の社寺様にてお受けいただけます。

春日大社様 日吉大社様 三嶋大社様 伏見稲荷大社様 石上神宮様 出羽三山神社様 貴船神社様 鞍馬寺様 京都晴明神社様 阿部王子神社様 安倍文殊院様 三十三間堂様 平安神宮様 京都大神宮様 ゑびす神社様 月洲神社様 伊尼神社様 茨木神社様 若一神社様 本瀧寺様 白山神社様 神宮寺様 天河大辨財天社様 神社本教(貴船神社様含む数十社)